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為末大さんが考える”効率的な練習時間”とは?

KOKACAREバドミントンスクール、ヘッドコーチの竹内裕詞です。本日は効率的な練習時間について考えていきます。

効率的な練習時間については諸説ありますが、今回は陸上選手として活躍し、現在は経営者としてスポーツに携わっている為末大さんの考えを紹介します。

為末大さんって、どんな人

まず為末大さんの紹介から入ります。

(引用)為末大 株式会社侍オフィシャルサイト
1978年広島県生まれ。
スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2018年7月時点)。
現在は、Sports×Technologyに関するプロジェクトを行う株式会社Deportare Partnersの代表を務める。
新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長。主な著作に『走る哲学』、『諦める力』など。

陸上選手として活躍したのち、スポーツビジネスに関わり、現在は会社経営者として活躍されてます。

この為末大さんの、『練習時間』についての考えが非常に面白いんです。

練習時間は、2時間がベスト

なぜ2時間がベストなのか?そこには3つの理由があります。

①練習でモチベーションが削られる

まず練習をしすぎることで、『モチベーションが削られる』ということ。選手にとって非常に大切なことの一つに、『心』があります。

自分がやっているスポーツに熱を燃やし続けられるかどうか?

これが大事だと。

為末さんのブログでは、こう書かれています。

アスリートにとって時間以外で最も貴重な資源はモチベーションである。練習によって決してモチベーションをすり切らしてはならない。体よりも心の方が消耗品かつ直しにくく、致命傷になる。これが大前提にある。もしトップを目指したいならだいたい25-30で競技のピークが訪れるので、10歳から競技を始めたとして、少なくともモチベーションが20年切れないようなやり方をすべきだ。私が幸運だったのは、才能溢れた小学生、中学生時代に指導者も家族も興奮せず、練習時間を定め、友人と遊んだり(学業はほとんどしなかったが、、)家族と過ごす時間を確保できたことだ。

為末大 株式会社侍オフィシャルサイト

②だらだらスポーツすることを、覚える

長時間練習をすることで、だらだらと力を出すことを覚えてしまう弊害があります。これは陸上などの、『自分のパワーを最大限出力する』競技では、完全にデメリットです。

長時間練習のパフォーマンス向上面での弊害は、だらだらと力を出すことを体が覚えてしまうことだ。例えば生理学的には人間の無酸素運動の最大出力は6秒程度しか持たないと言われている。200mでは20秒程度走ることになるが、選手は全力を出しているように見えて微妙に98%程度の力の出し具合にコントロールする。200mと100mの専門家が微妙に分かれるのは、力の出し方に違いがあるからだ。このように練習時間を伸ばせば、生理的限界から体がその時間に適応し始める。これを精神力でなんとかすることはできない。日本人がエンデュランス系に強く、パワー系が弱いから練習時間が延びたのか、練習時間が長いからそうなったのかはわからないが、練習時間を長くすれば、長くできる程度の出力しか出せなくなる危険性がある。ほとんどの競技において瞬間のパワーは重要なので、練習時間を短くし時間単位の出力を高める環境を作るべきだと私は考えていた。

為末大 株式会社侍オフィシャルサイト

③何が重要なのかを、意識しなくなる

長時間練習するということは、つまり『何を意識して練習するか?』というポイントがぶれやすくなる。

当然のことながら、長時間練習すると、

・練習メニューが増える
・意識をするポイントが増える
・集中力も続かない

などに繋がり、結果的に練習の質が下がってしまうことに繋がります。

練習時間が長ければ何が重要な練習なのかを選手が意識しなくなる。例えば、上半身が重要だからと30分練習時間を伸ばしてウエイトトレーニングを入れることもできるが、それであれば上半身とハードル練習のどちらがより重要なのかという比較がなされない。制限がかかれば人は何を優先するかを考え始め、比較が始まり、より本質的に自分に必要なものを取捨選択するようになる。

為末大 株式会社侍オフィシャルサイト

以上の3点の理由と、為末さんの今までの競技経験から、2時間がベストなのではないかという結論に至ったそうです。

為末さんの練習時間についての考え方を、全文読みたい方はこちらからアクセスしてみてくださいね。

もちろん人によってどれくらいの練習時間にすべきかは様々だと思いますが、クラブチームや部活など、集団で指導をしている人はこの考え方をぜひ頭に入れておきましょう!

株式会社KOKACARE代表取締役社長、KOKACAREバドミントンスクールヘッドコーチ。中学校からバドミントンを始め愛知県代表。高校では進学校の旭丘高校に通いながらバドミントンに没頭。慶應義塾大学に進学し関東学生でベスト16。教育業界・人事職を8年勤め、現在は小学生から社会人まで幅広い年代のバドミントン教育に携わる。

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