こんにちは😊バドミントントレーナーのYukoです。
今日は『成長期とトレーニング』についてのお話です。
『バドミントンをやっている子供にいつどんなトレーニングをさせるといいの?』
子供の時にも筋トレとかやらせたほうがいいのかな?
将来運動神経の良い子供に育ってほしい!
こんな疑問を持っている、親御さんや、ジュニアチームのコーチの方にぜひ知ってほしい内容です!
子供のころにどんなトレーニングをさせるといいのか?
これってとっても悩むところですよね!!
成長度合いも人それぞれだし、そもそもバドミントンに興味を持たせることも結構大変です。
KOKACAREバドミントンスクールでも
『もっとちゃんと練習してほしいのに…』『家で全然自主練しなくて…』
という親御さんからの相談も沢山あります。
今日は特に3歳~8歳くらいのプレゴールデンエイジと呼ばれる時期の子供に特化した、トレーニングの方法について紹介していきたいと思います!
成長期ごとのトレーニングとは?
実は、成長期の子供には年齢ごとに、こんな運動をすると身につきやすいよ!というのが研究でわかっています。
(引用)「どの子ものびる運動神経」かもがわ出版
これスキャモンの発育曲線といって 『どの年齢ににどんな能力が発達するのか』をグラフ化したものです。
主に3段階に分けられます。
▼3歳から12歳 (神経系の発達) ▼10歳から15歳(心肺機能の発達) ▼13歳から18歳(筋力の発達) |
これを意識しながら、適切な時期に、適切なトレーニングを積むことで、バドミントンだけでなく、他のスポーツにでも、運動能力を高めることが出来るんです!
ちなみに、この年齢は男女差や、個体差で±3~4歳ありますので、ご注意下さい。
詳しくはこちらの動画をご覧下さい。
今日はその中でも、『神経系の発達』の前半にあたる、プレゴールデンエイジと呼ばれる時期に、具体的にどんなトレーニングすればいいの??
これを紹介していきます。
神経系の発達とは?
まず、神経系の発達とはどのようなことをか?
これについて話していきます。
神経系というのは、中枢神経系と末梢神経系という2つに分かれます。
この2つは、皮膚や身体の部位から脳に情報を送る!そして送られた情報を分析、判断、決定して、適切に抹消に伝える!という役割を持っています。
よく運動神経と呼ばれる部分もこの、神経系が大きく関わっています。
この神経系の発達が高まるこの時期は、身体のいたるところに神経回路が張り巡らされます。
その段階で、この回路を使ったら、こうやって身体が動くんだ!!
こういうことを学習していくイメージです。
よく小さい子供が、目的がなく動いてしまう…
こんな光景見られますが、この神経系の発達時期に起こる当たり前の行動なんです。
自分が動かしたいように身体を動かす!
危険を判断して、瞬時によける!こんな能力を磨いているんです。
また、この神経系の発達によって習得したものというのは、一度身につくと落ちるものではありません。
一度自転車の乗り方を覚えたら、忘れることはない…こんな感じです。
大人になった時に、『この人、どんなスポーツでもすぐ要領を掴むな!!』こうやって感じる方っていませんか?
これは、この神経系の発達の時期に、身体動かす基礎を作ってきたからというのが大きいです。
ここで重要なのは!!この神経系の発達は5歳~8歳までに急激に発達して、成人のおよそ80 %完成してしまう。
そして10歳~12歳には約95%まで完成することがわかっているということです!!
神経系、つまり身体を上手に動かす能力はこの時期で、ほぼ決まってしまうということです!
そう考えるとめちゃめちゃ重要ですよね!
もちろん大人になってからも、この能力が発達している方も沢山いますが、この時期の子供に比べると時間はかかります。
バドミントンだと、ラケットワークなどの感覚的な動きは小さいころからラケットを握っていた子のほうが、滑らかということが多いです。
神経系発達のためのトレーニング
では、具体的に神経系の発達の時期にどんなトレーニングをしたほうがいいのか??
この神経系の発達する時期は2段階に分けられます。
▼3歳~8歳 プレゴールデンエイジ ▼8歳~12歳 ゴールデンエイジ |
3歳から8歳までのプレゴールデンエイジと、8歳から12歳までのゴールデンエイジです。この後の時期をポストゴールデンエイジとも呼びますが、今回はこの2つに分けていきます。
この年齢も成長度合いによって±3歳~4歳ありますので、ご注意ください。
そして、今日は『プレゴールデンエイジ』この時期のトレーニングについてお話します。
3歳~8歳までのプレゴールデンエイジ、ここは神経系の発達が急激に伸びる時期です。80%完成でしたよね!!
じゃあ、この時期にバドミントンの練習を沢山させたほうがいいんだ!!
いえ、そうではありません!!
この時期のトレーニングのポイントは『楽しく色々な運動をやる』『基礎の動作を習得する』この2つです。
楽しく色々な運動をやる!!
基礎の動作を習得する!!
この時期は、神経系の発達の影響で色々なものに興味を示します。
バドミントンが嫌いとか、飽きっぽいとかではなく、成長段階としてそんな時期なんです。
だからこそ、楽しく色々なスポーツに触れさせることはとっても大切です。
この時期に、1つのスポーツを強制的にやらせようとすることで、身体を動かすことが嫌いになってしまう子もいます。
バドミントンの練習なら、練習の中に遊びの要素を入れたり、ウォーミングアップで別のスポーツをやったりすることが大切です!
そして、その楽しんで色々な運動をする中で、基礎の動作を習得していきます。
神奈川県立体育センターの研究では、36の基礎動作として出しています。
こんな感じです!!
見てみると、バドミントンで使わない動きもありますよね!!
例えば、ぶら下がる、這う、抑えるなどなど。
こういった、バドミントンだけでは身につかない動きは、色々な運動を通して楽しく習得していきましょう。
リンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
神奈川県体育センター『子どもの体力及び運動能力の向上に関する研究 』
この時期にバドミントンの技術だけでなく、神経系発達のためのトレーニングを積んでいくことが、将来のバドミントンの技術・競技力向上に繋がってくる可能性はとても高いです!!
ぜひ、お子さんのトレーニングや、ジュニアの子のトレーニングなどの参考にしてください!
この時期以降のトレーニングについても、とっても大切なので、また別のブログで紹介していきますので、楽しみにしていてください😊
KOKACAREバドミントンスクールフィジカルトレーナー。中学校からバドミントンをはじめ、慶應義塾大学体育会バドミントン部でレギュラー選手になる。大手フィットネスクラブでトレーナー・マネージャーとして活躍後、パーソナルトレーニングスタジオKOKACARE立ち上げ。年間の施術人数は述べ2,000人を超える。
この記事へのコメントはありません。