スマッシュ&ネットと言ったら、一番ポピュラーな攻撃パターンです。
こちらの記事でも紹介していますが、スマッシュ・カット&ネットで攻めるは自分は攻撃型!シャトルへの反応の遅い相手に対する有効な戦術です。
攻撃型の選手は自分から前後に素早く動き、相手を揺さぶる戦術が有効です。相手にはコート中央のホームポジションより後ろでレシーブさせるように配球し、次は前に出てこさせるパターンを繰り返します。
出遅れる相手は徐々に体勢を崩さざるを得ないので自分のペースを掴むことができます。この練習では特に、動き方と狙うべきコースに注目して取り組んでみましょう。
スマッシュアンドネットを動画で確認!
▼【攻撃力】シングルスで体力を高めながら攻めの連続性を磨くにはこの練習(バドミントン)
決める練習ではなく、続けることが大切です。2に入る場合は特に、1の人がとれそうな返球を心掛けることと、2はミスをしないことが大切です。
体がきつくなってきてもスマッシュで攻撃を続けることで、コート内を動き続ける体力の向上にもつながる練習です。
スマッシュ→ショートレシーブ→ヘアピン→ロブ→スマッシュ→以下同じ
かずコーチ、ひでコーチ、そーすけコーチが見本を見せてくれています。
全員すべてのショットに全力、というわけではなく「連続性」がある前後の動きで止まることがない、流れるように動き続けていることが分かると思います。
意識してみて欲しい部分は、スマッシュ以外は体の上下の動きが少ないというところです。
なぜ2対1で入るのがいいのか?
1対1で行うよりもラリーが続くことと、自分より強い相手と対戦しているイメージで行えるからです。(タッチが速い、決まらない、常にきれいな体勢で取られる、何打っても返ってくる)
また、スマッシュネットをノックで行うこともできますが、ノック練習に対して2対1の練習は実際の返球でラリーすることで、より実践に近い練習になります。
バドミントンはノックのように、一方的にシャトルが飛んでくるのではなく、自分と相手の返球でラリーが続きます。ノックで追い込む!という言葉がありますが、より実践に近い1体1で追い込む練習というのは、レベルの高い人が練習相手になってくれなければ行えません。
でも2対1の練習で行うことで、タッチも速くミスも少ない練習相手となり、シングルス練習で追い込むことができます。
時間設定は?要望を伝えよう!
動画では詳しく説明していませんが、コートをゆったり使えるのであれば、三人一組で5~10分ずつ周っていきます。連続してメニューをこなすことで、練習強度がアップしますし、心肺機能向上にも繋がります。
また、自分の苦手分野が分析できているのであれば、1に入るときに要望を伝えてみましょう!
ラリーが長くなると諦めてしまう・・・
このような課題を上げてきたら、ラリーが切れそうなときは身体近くに返球をして、嫌でもラリーが続くように球を回していきましょう。自分でその課題を上げているのだからこそ、ネットに引っかけるミスだけは無くしていきます。
後ろへの下がりが遅く、前から後ろに振られるとほとんどスマッシュが打てない
この悩みの場合は、後ろへのロブは高めに上げていきます。前後のフットワークがスムーズになるまでは低いロブショットはやめて、滞空時間を作ってあげましょう。
ヘアピンがストレートばっか打ってしまう
ショートリターンをネット際ぎりぎりを狙わないで、サービスライン付近を狙った山なりの返球をしてあげましょう。ショートリターンに対応するまで時間的余裕が生まれれば、クロスの選択肢を作ることができると思います。
スマッシュのクロスへのショートリターンへの反応が遅い
積極的にショートリターンはクロスに打っていきましょう。スマッシュを打ってからクロスへの反応が良くなってきたな、と思ったら、ラケットの面をストレートに向けてからクロスにショートリターンを打つことで、相手の足を止める意識で返球しましょう。
次はこれをしよう!
1対1でスマッシュネットのゲームを行っていきましょう。シングルスのゲーム練習も大切ですが、打てるショットを限定したゲームもおすすめです。
打つショットは決まっているから、左右を読めば反応できると思いがちですが、もっと柔軟に考えてみてください。
スマッシュを打つほうは・・・
左右、ボディ、足元で取らせる、右に打つように見せかけて左に打つ、などディセプションを入れるのか、ドライブのような高めの位置で取らせる、速いスマッシュなのか、緩いスマッシュなのか、コートラインぎりぎりなのか、少し中に入れるのか、手前に落とすか、奥に伸ばすか、いろいろと考えることができると思います。
スマッシュレシーブは・・・
左右なのか、ネット前ギリギリか、サービスラインくらいまで伸ばすのか、ディセプションを入れるのか、山なりの返球か素早い返球か、前で取るのか体に近い位置まで引きつけて取るのか、スライスやカットを加えた返球にするのか、相手の足を止めるようにディセプションをかけるのか、などこちらもいろいろ考えることができると思います。
打てるショットを限定してゲーム練習を行うのは、2対1とは違いどうしたら決めることができるのかだけを、考えながら行うことができます。また自分がどういったショットを選択しがちなのか、どういったショットが相手に有効なのか、の反応も知ることができます。
例えば、7点で攻守を交代して練習した場合、どちらも勝つことができたのか、どっちかは負けてどっちかは勝った、であれば自分の得意なのは攻撃なのか、守備なのかの判断にもなりますよね。
ぜひ挑戦してみてください。
まとめ
スマッシュネットの2対1での練習は、シングルスの戦術を磨くことにも優れていますが、コート内を動き続ける体力の向上や、疲れてきても打って攻撃し続ける「根性」を鍛えることにも繋がる練習です。
また相手が2と言うことで簡単に決まることはない、と自分の中にも意識としてあるはずで落ち着いてラリーを行うことができます。
私は高校・大学時代は2対1の練習がとても多かったです。簡単に決まることがないし、隙が見えてこないからラリーも長く、だからといって自分からミスるのも嫌だし、ミスをしたところで10分~20分の間1でコートに入ることが多かったので、すぐには終わらないことでどちらかというと嫌いな練習でした。
ただ、やっぱり効果的な練習だったとは思うのでぜひ、中学生、高校生、大学生の方は取り組んで欲しいです。例えば、5分間1に入っている間に、自分からミスをしてラリーが切れるのは7回以内にする!など目標を持って取り組めると、もっともっと効果的な練習が行えるでしょう!
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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