我が子の運動神経を良くしたい、学校体育で周りに遅れを取らないよう、ある程度できるようにしておきたい!と思っている親御さんは多いですよね。小学校の授業が始まって「自分だけができない・・・」「僕(私)カッコ悪い・・・」なんて一回でもなると、体を動かすこと(スポーツ)を嫌いになってしまう子もいます。
秀でるスポーツ選手になって欲しい!とまではいかないけど、スポーツを通して「やればできる!」と思ってくれたらな、学校体育を楽しんで欲しいな、そんな思いに答えるために運動神経を伸ばす簡単な動きの紹介です!
練習前のウォーミングアップでは、体の動かし方を簡単なものから複雑なものを混ぜ合わせることで、子どもが飽きない、考えながら行うことに繋がります。
ウォーミングアップとは
メインとなる競技や練習前に行う準備運動のことで、大きく分けて二つの意味合いがあります。小さい子に説明しても難しいと思うので、「急に動かすとびっくりするから、体を起こして動きやすくするんだよ!怪我をしないためだよ」などわかりやすく簡単に伝えてあげましょう。
ウォーミングアップの1つの理由は、身体の状態を競技や練習に向けて整えることです。体温を高め、筋への酸素・血流量を増加させ筋肉が柔らかくなり、素早く、スムーズな収縮を促します。関節の可動域や柔軟性、神経系の働きを高めることにも繋がります。
ウォーミングアップの二つ目は心の状態を競技や練習に向けて整えることです。「これから頑張るぞ!」という意識集中の状態を作り上げたり、練習内容をイメージしたりする心の準備を行わせることが大切です。心と身体の状態がどうなのか、いつも曲がるところまで曲げられているのか、筋肉に痛いところはないか、左右のバランスはどうかな?自分の体の小さな変化に気づけるようにしましょう。
運動神経は遺伝なの?どうしたら伸ばせる?
運動神経は先天性のものもあれば後天性のものもある。運動神経は幼少期にどれだけ様々な動きを経験するか、体の動かし方を学ぶかで大きな違いが生まれます。
スキャモンの成長曲線でも表れているように、3〜12歳は特に神経系の発達が著しいので、いろいろな競技を経験したり公園などでいろんな遊具を使ってみましょう。
専門家の研究結果では「運動神経は、遺伝による影響が高いのではなく、幼児期の自主的な運動経験によって決まる」と言われています。子どもの環境が運動神経にかかわってきますので、お家の中でも今回紹介するウォーミングアップの一例を元に、いろんな動きをしてみましょう。
運動が苦手!なんてお母さんも、youtubeを見ながら子供と一緒に「真似をする」だけでもいい刺激を与えることができます。
ウォーミングアップの具体例
運動強度は弱くから強く、徐々に変化させていきましょう。子どもたち、特に低学年になればなるほど「いつもと同じ」に飽きます。基本となる動きは毎回やるけど、今日はこれ、次はこれ、1ヶ月経ったらもう一回同じ動きを取り入れる、「できるようになった?」など変化を楽しんでいきましょう!毎回毎回やる動きは、繰り返すことでいつの間にかできるようになっていきます。ちょっと難しい運動だけは少し期間をあけて自分の成長度合いの確認となるように、してあげるのもおすすめです。
今回紹介するウォーミングアップは、準備体操や柔軟を終えてから取り組みましょう。
10m〜20mくらいの距離、バドミントンコートで言えば2面から3面を横切って、往復するイメージです。
走る
前後走、前向きで走る、後ろ向きで走る、ジグザグに走る、スキップ、横向きで走る、太ももを上げて走る、お尻にかかとをつけて走る、小さい歩幅で走る、大きな歩幅で走る、走って止まってを繰り返す
跳ぶ
片足跳び、ケンケンパ、グーパー、足を広げてジャンプ、足を閉じてジャンプ、大うさぎ跳び、うさぎ飛び、カエルジャンプ、スタージャンプ、バービージャンプ
考えて動かす
ランジに手をつける、足はグーパー手は広げる閉じる、クロスステップ、ツーステップ、タッピング、タッピングジャンプ、指示で動く
遊び感覚
信号ゲーム、動物なりきり(うさぎ、かめ、カエル、カンガルー、あざらし、あひる、ぺんぎん、かめなど)リレー
この中から各種目3つ4つをピックアップして取り組んでみましょう。バドミントンに特に活かせる!動きの、バック走、サイドステップ、クロスステップ、ツーステップ、は毎回の練習で取り入れるのがおすすめです。
詳しい練習内容は、また次回★
この記事を書いているのは・・・▼
こかけあkidsです。こかけあkidsは日本最大級のバドミントンスクールが運営する、5歳〜10歳向けのバドミントンスクールです。幼少期に備えておきたいバドミントン技術の向上はもちろん、どんな競技や社会でも活躍できる人材の育成(非認知能力の向上)に力を入れています。現在、名古屋市中村区で開校しておりますので、お近くにお住まいの方はぜひ!無料体験にお越しください。youtubeでも情報発信しているのでぜひご覧ください!
声出しや説明のポイント
細かく指摘するよりも、大まかな動きを指示します。
走ってる時に横に逸れちゃう、前傾になる、腕が振れてない、ときは「あれを見ながらまっすぐ走るよ!手をすっごく早く振ると勝手に足も動くだよ!」と言って、意識するポイントを端的に指示します。
サイドステップ(カニさんステップ)はお友達同士向き合いながら一緒のペースでやってみよう!できる子は足と足がぶつかってパンって音がなるといいな〜なんていうと、横走りになってる子がしっかりサイドステップの形になります。
ここからあそこまで〇〇歩で行こう!といえば自然と大股の動きになります。
スキップやグーパージャンプは手拍子をしてあげることで、子どもたちがリズムに合わせて動きやすくなります。たまに、手拍子を止めると、きちんと止まる子もいたり、全く意識していない子もいたり、子供たちそれぞれの反応で、どこに集中しているかわかります。
特に意識することは、伝えることは短く端的に、そして抑揚をつけて大袈裟に説明する、最後に「わかった子〜?」なんて聞くと、子どもたちは素直に応えてくれると思います。
まとめ|指導者&親御さん必見!褒めポイントは?
普段何気なく行っているウォーミングアップですが、幼少期は様々な動きを取り入れる上で、とても重要で大事な練習になってきます。メインの競技があるお子さまが、なかなか上達しない、なんであの子のようにうまくできないんだろう?と考えるなら、体の使い方がきちんとできているのか、そういった意味もこめて今一度、ウォーミングアップでの動きを見てあげましょう。
上達が遅いな、と感じる子ほど、ウォーミングアップでの様々な動きができていなかったり、諦めて適当に流しています。
運動神経が良い!と思う子の多くは、見本となる人にできるだけ近づこうと頑張ってくれます。
レッスン中に「難しい!できないよ!」という子に対して「できないことに挑戦するから楽しいんだよ!できないことができるようになった時の楽しさは倍以上なんだよ!」と言ってくれる子がいました。
その通り!その子はお父さんからその言葉を貰ったそうです。レッスン中の指導者の言葉も大切ですが、ご家庭での大好きなお父さん・お母さんの言葉の方が子どもたちの心にスッと入っていきます。
ぜひ、前向きになれるような、いろんなことに挑戦できるような声かけを意識してみてください。
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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