カットとドロップは球速を落とすかシャトルを落とすかの違いです。
それぞれが相手を揺さぶることができ、エースショットにもなるのでぜひ覚えて欲しいショットです。
ドロップとカットって何が違うの?って多くの方に質問をいただきますが、バドミントン歴が長ければ長いほど、なぜ違いがわからないの?!なんて思えるほど違いのあるショットで、打ち方や力の入れ方にも違いがありますが、説明は難しいんですよね。
言葉で説明されても理解するのが難しいと思うので上手い選手の試合を見て、いつ・どのような時にドロップ・カットを打っているのか、確認してみましょう。
打ち方の説明は人それぞれなので、自分にしっくりくる説明を参考に、ぜひ実践で試してみて下さい!
目次
1|カットとドロップを比較してみよう! 2|カットとドロップはインパクトの瞬間で打ち分ける 3|カットとドロップまとめ |
カットとドロップ
スマッシュがくると予測してホームポジションで構えているときに、速く落ちるカットは、スマッシュの軌道なのに緩いし思ったよりも手前に落ちてくることで反応が遅れて「バランスを崩す」ことになります。
同様の状態でドロップが来たら、何歩か足を出して前に出なければ取れないことで「足を動かさせる」ということになります。
私自身はシングルスもダブルスも、カットとクリアーでラリーのテンポを作り、勝負所でスマッシュやドロップ、クリアーで相手の体勢を崩させるのが効果的だと考えます。
使い方は人それぞれでクリアーとカットを多用して、相手をコート四隅に動かして反応が遅れたところにスマッシュやカットでエースを決めに行く、という人も多いです。
自分にあった使い方を習得していきましょう!
カットとドロップはインパクトの瞬間で打ち分ける
カットは「切る」ドロップは「当てる」です。
カットは正しく野菜を包丁で切るようにシャトルに当てます。
ドロップはシャトルのコルクをラケットの面に対して垂直に当てるのに対して、カットはシャトルの側面を擦るようにラケットを振ります。
バドミントンを始めたばかりの人は「ドロップ」を安易に打てる人が多いです。
右利きの場合、オーバーヘッドストロークをして頭の上を通りシャトルに当てる時に手首が前に向くように回内運動をして当てるのがドロップで、手首を動かさず振りぬくのがカットになります。
カットは振りぬくことでスイングスピードは速いのに、シャトルを擦っていることでスピードが失速して相手コートにかえっていくため、そのギャップに相手は惑わされます。
また、カットを習得する時に切りすぎてしまってネットにひっかけてしまう人が多いので、沢山練習して、どの位置で、どの程度シャトルを切ればミスなく相手コートに返るのかしっかり確認しましょう!
最初からネットの帯を狙うとひっかけることが多いため、ネットから10センチくらい上を通るように心掛けて臨みましょう!
カットとドロップ|まとめ
カットとドロップは軌道の違いが一番です。
なぜそのショットを選択するのか、を意識しながら打つようにしましょう。
ジュニア期はドロップの方が多用されるし、エースショットとして使う子がいるように感じます。
理由は小さい体でコート4隅を動くのは大変で、効果的なショットになるからかと思いますが、年齢が上がるにつれドロップに頼ると、ゆっくり飛んでいくドロップは先読みされて、有利な体勢で取られるようになっていきます。
体格が大きくなっていくのに連れてカットも覚えるようにしていきましょう!
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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