ダブルスの前衛、後衛の立ち位置、迷ったりしていませんか?
前衛での立ち位置、後衛での立ち位置、は何となく理解している人も多いでしょう。けど、ペアがいる状態での立ち位置(距離感)を今回は考えてみましょう!
ペアとの距離感が近すぎても遠すぎても、ローテーションはうまくいきません。
また、ペアの動きに合わせる人、自ら動く人、基本前に入りたい、後ろに入りたい、コートを2分割したい、いろんなタイプの人がいます。
いろんな情報を踏まえた上で、どのような動きがベストなのか考えてみましょう。
「初心者」の方はまず、フリーノックで動きを確認してみよう!ダブルスを初めてやる人は、コートをどのように動けばいいのかわからないと思います。効率の良い動き方を考えて取り組んでみましょう。
動画でチェック!ダブルス前後衛固定ノック
▼基本の攻めパターンを練習しよう!
20球1セットで取り組んでいます。前衛はネット前に来た球を決める、そして抜かれないように構える、後衛は前衛が抜かれた球に反応しながらも上がってきた球は攻撃していきましょう!
自分は前衛だから、後衛だから、と言ってどちらかだけを練習するのではなく、どちらも練習しましょう。それぞれを経験することで、「ここにいると後衛は取りづらい」「この球は無理して取りに行かなくてもいい」などそれぞれで活かすことができます。
後衛のポジションを意識しよう!
この練習をすると、後衛はダブルスの後方サービスライン近く、前衛は前のサービスライン近くに構える方がいます。そうすると、真ん中が空きます。真ん中が空いてしまうとどちらが取りに行くのか迷うこともあるし、良い態勢で取ることができません。
後衛は自分が攻撃し続ける、ということも大切ですが前衛が取れなかった球へのカバーも必要なので、できるだえコート中央にいることを意識します。
左側の写真のように、前衛が左前に振られたなら右前は大きく空きます。ここをカバーすることも意識して後衛のポジションイングが変わります。
前衛のポジションを意識しよう!
後衛が打っている時、前衛は後衛がいる側に寄ります。
前衛の人のパターンを4分解すると、
- 両方張って、両方取れる。
- 片方張って、うまくいけば取れる。
- 片方張って、取れないこともある。
- 両方張って、どっちも取れない。
となると、嫌なのは4です。皆さんそうではないでしょうか?
後衛に構える人にとって嫌なのは、自分がどう動けばいいかわからないことです。だからこそ、どちらかを張ると、自分がカバーすべき場所が分かります。もちろん、1が理想だけど、これはかなり難しいので、どちらかを張る!というのが理想になります。そのどちらかを張って取れないこともあるけど、取れることが増えてきた、という状態を目指しましょう。
また、ストレートに張るとクロスにくるのが心配、と思う方も多いようですが、ストレートを空けてクロス側に構えると後衛の前が空きます。もし、ストレートに返ってきた球を後衛が取りにいけば、陣形がサイドバイサイドに変わってしまいます。
サイドバイサイドで攻撃ができない、というわけではありませんが、トップアンドバックでの陣形で攻撃し続けるほうが攻撃力があります。この陣形を崩さないためにもストレートに張る、ほうが良いとされています。
ノッカーは、、、
ノックを受ける選手たちは前後になり攻撃体制なので、レシーブで相手を振るイメージです。遅い球ではなく早めに球出しすることで、攻撃のリズムを作りやすくなります。
組む前によくある会話例
「好きに動いていいよ!合わせるから!」と言われたら。
周りが見える人、カバー力がある人、人に合わせるのが上手い人が使います。また、競技レベルがあなたより高い人が使うかもしれません。
この場合は、自分の思った通り動いてみましょう。積極的にシャトルを取りに行く、真ん中に来た球も全て取る気で動いてみます。
その結果、「今の状況は私の方が取りやすかったかもね。」など話し合いが生まれてきます。
「私、後衛に入るのが好きであまり前に詰めないから」と言われたら。
後衛が得意な人、もしくは前衛が苦手な人なんでしょう。トップアンドバックの後衛側に立った際に、ハーフ球を打っても下がる、と思ってください。
そのため前衛にいる時は、前を空けずにストレートを張ることを意識します。
「ガンガン前に詰めてくね!」と言われたら。
先程と逆です。ハーフ球を打ったら前に詰めてきます。そのため、ある程度前に出やすいように空けてあげることが大切です。
ダブルスは初めてでわかんない!シングルスばっかしてたからと言われたら。
よくあるのが、シングルス選手はヘアピンを打ったらホームポジションに戻りがちです。前に詰めて欲しい時に、後ろもカバーできるように真ん中に戻ってしまいやすいので、「詰めて」とポイントで伝えてあげるのも良いでしょう。
また、普段シングルスということでカバー力があるはずです。積極的に自分が前にでて、抜けた球をカバーしてもらう形が作れます。シングルスの選手はクロスショットやドロップを多く使うこともありますが、ペアとしてその球に反応しづらい場合は、「クロスを打つことでどこを張って欲しい?」「どんな返球を予測してクロスに打ってる?」など質問できると、その人に合ったローテンションが作れていけると思います。
クロスに打つショットは、逃げなのか、攻撃なのか、しっかりと意味合いを持てば相手の意表を突くショットとなり有効的です。
初心者の方はまずは対角線
はじめてダブルスをやってみる同士でペアを組む場合は、コートの中を打っている人の対角線に構えることを意識してみましょう。先ほど説明した前衛はストレートを張る、後衛は全体カバーを意識する、のは次の段階です。
初めての方は、どこを守ればいいか、どこに動けばいいかわからず突っ立ってしまう方が多いので、ペアの対角線を守りながらコートを二人で全部カバーできるように練習してみましょう。
手っ取り早く上達するには、強い選手とペアを組むことす。ローテンションがしやすかったり、相手から狙われることで、打つ回数も増えます!
ダブルス練習におすすめ!こちらも取り組もう!
クリア、カット、ロブのパターン練習でコート全体を動くこと、コート全体を回すこと、を練習してきます。ダブルスは速い展開が多く「攻撃」「守備」と分かれた練習も多いですが、クリアカットロブのパターン練習のように何気ないラリーで相手を崩してから攻撃に移していくことも大切です。
特にレディースの方は取り組んで欲しいです。
▼こちらのブログも読んで、自分のタイプを考えてみよう!
まとめ
今回は、ダブルスの前衛・後衛固定ノックの紹介と、前衛・後衛に立った場合の動き方、考え方について紹介していきました。
テニスのように前衛後衛が固定されるわけでもなく、ローテンションをしながら速い攻撃展開を作ったり、最適なポジショニングを取ることで連続攻撃に繋げることが可能となります。
固定ノックでそれぞれの役割や立ち位置を覚えていきながら、「ここはローテンションしたほうが動きやすいな」など感じ取ってみてください。
せっかくなので、ノック出しの方も経験しながら「空いてるスペースを見つけて打つ」ということも習得できるといですよね!
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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