KOKACAREバドミントンスクール、ヘッドコーチの竹内裕詞です。多人数でもできる、ロブ練習を紹介していきます。
まずロブの悩みで多いのが、
止まってロブを打つのはできるけど、動いてる状況だとうまく打てないんだよね〜…
もちろん他にもいっぱいロブの悩みはありますが、
他の場所への移動局面と組み合わせた状況だと、ロブが打ちづらくなる |
が多い悩みの一つですね。
これはロブだけでなく、他のショットでもそうですね。
そもそもバドミントンには、
①移動局面(動き出し・ステップ・フットワーク・止まるなど) ②技術局面(シャトルを打つ) |
という二つの局面があり、これらを組み合わせてバドミントンは成り立っています。
一般的に動かずにやる『技術練』は②の技術局面だけだと思ってください。
ですので、①②を組み合わせたら、難易度が上がるのは当然ですね。
なので、①の移動局面を様々なパターン意識しながら、練習していくのが大切なわけです。
そして本日は、左右に振られた状況を想定してのロブ練習を紹介していきます。
左右に振られた想定のロブ練習
今から紹介する練習は、『多人数でも効率的に練習することができる』メニューです。人数が多い状況で「ロブ練習どうしようかな?」と悩んでいるときはぜひ実践してみてくださいね。
【狙い!】 左右に身体が振られた状態からでも、しっかりと前に詰めてロブを上げる |
これが今回の練習の『狙い』です。これを忘れて何となくやっていても、何となくの練習にしかなりませんし、特に指導者は『狙い』をはっきりさせておきましょうね。
【手順】 ①ノッカーはコート中央から、フォア奥へ大きく球出し。Aはホームポジションから移動してスマッシュ ②Aがホームポジションに戻ったら、ノッカーはバック奥へ大きく球出し。Aはラウンドスマッシュを打つ ③Aがホームポジションに戻ったら、ノッカーはバック側のネット前へ球出し。Aはバックロブ。 ④Aがバックロブを打ち終わるまでに、Bはホームポジションへ ⑤バックロブを打った選手は、コートの外を回って次の順番を待つ |
こういう流れです!
すっごーく簡単にすると、、、
フォア奥スマッシュ→ラウンドスマッシュ→バック前ロブ→外へ出る *各ショットの移動時は必ずホームポジションに戻る |
という流れ。
④⑤のところのイメージが湧きづらいので、下の画像を見てみましょう。
見てわかるように、バック前ロブを打っている段階で次の選手が入っています。そうすることでスムーズに練習することができます。
注意点は、こちらです。
【注意点】 ・左右に身体が振られた場面を想定する ・フォアスマッシュ・ラウンドスマッシュは足を入れ替えて次のプレーへの意識をつけさせる(手打ちにならない・次を想定する) ・ロブを打つときに体幹が崩れていないか確認する ・交代の場面をスムーズにする |
これらに注意してやっていきましょう!
時間は人数にもよりますが、10分くらいが適切です。
あとこれは補足ですが、この練習に限らず、最初と最後のショットを逆方向で打たせることで、次の選手のスタンバイがスムーズに行えます。
人数が多いチームの指導者や部長・リーダーはこういった点を工夫することで、全員が効率よく練習できます。
左右に振られてもしっかりとしたロブが上げられるよう、移動局面と技術局面を合わせた、今回のような練習を実施していきましょう!
【参考文献】
・基本が身につくバドミントン練習メニュー200(池田書店)
株式会社KOKACARE代表取締役社長、KOKACAREバドミントンスクールヘッドコーチ。中学校からバドミントンを始め愛知県代表。高校では進学校の旭丘高校に通いながらバドミントンに没頭。慶應義塾大学に進学し関東学生でベスト16。教育業界・人事職を8年勤め、現在は小学生から社会人まで幅広い年代のバドミントン教育に携わる。
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