こんにちは😊
KOKACAREバドミントンスクールトレーナーのYukoです。
本日は、バドミントンのに関する興味深い論文の内容について一部ご紹介します。
『 筋-骨格モデル解析法によるバドミントン競技における オーバーヘッドストロークの全身筋活動の特徴 』
升 佑二郎 先生
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bhsu/14/0/14_143/_pdf/-char/ja
こちらの論文では
- クリア、ドロップおよびスマッシュ時の筋活動の比較
- 上級者と下級者のスマッシュ時の全身筋活動の比較
- 各種ジャンピング・スマッシュ(垂直、フォア奥、バック奥)の比較
についてわかりやすく述べられています。
その中でも、今回は上級者と下級者のスマッシュ時の全身筋活動の比較についてご紹介します。
上級者と下級者におけるスマッシュの全身筋活動を図 2 に示す。上級者は大胸筋の活動度が高いのに対し、下級者は活動度が低いことが示された。速いスマッシュを打つた めには、テイクバック動作時に弓矢を引くようにラケット腕を後方に引き、胸を張る (大胸筋を伸ばす)。そしてラケット腕が前方に移動すると同時に非ラケット腕を内側 に移動させる(大胸筋が縮む)。このように大胸筋の Stretch-Shortening Cycle(以下、 SSC)運動を用いたスイング動作を行うことで、ラケットを速く振ることができると考 えられている15)。このことから、下級者を指導する際には、大胸筋の活動度を高める SSC 運動を活用した動作様式を身につけさせることが重要であると考えられた。
升 佑二郎 『 筋-骨格モデル解析法によるバドミントン競技における オーバーヘッドストロークの全身筋活動の特徴 』
上級者と下級者ののスマッシュ時の一番の筋活動の違いは『大胸筋』の活動量であることが述べられています。
まず、そもそも大胸筋とはどんな筋肉なのか??詳しく説明していきます。
大胸筋 起始: 鎖骨(内側前方1/2)、肋軟骨(第1-6)とその胸骨部 停止:上腕骨の大結節稜 作用:肩関節の腕の内転、水平内転、内旋 伸展、屈曲、外転(外転時90度以上) |
これだけ見ると、なんのことやら、、、💦
と思われがちですが、つまり大胸筋はほかの筋肉とは違って、広い面に筋肉がついているというイメージです。
そのため、手を真横に開いた状態から、身体の前に持ってくることも、背中を丸めるような動作でも、場合によっては腕をバンザイした動作でも大胸筋が使われるということになります!!
バドミントンの動作では、水平内転や内旋運動、補助の役割として外転運動が関わってくるのではないかと思います。
初心者の方は、半身になるのが難しく、テイクバックが上手くできていないことが多くみられますよね。
では、なぜ半身にならないと、力強いスマッシュが打てないのか。
それには、この論文に述べられているSSCが深く関係しています。
Stretch-Shortening Cycle (SSC) は、筋肉を伸ばして縮めるという動作を表していて、伸ばす力が大きいほど、反発するように縮める力が大きくなります。
今回の大胸筋では、大胸筋が伸びる(テイクバックをする)力が大きいと、大胸筋が縮む(スマッシュを打つ)力が大きくなるというイメージです💪
速いスマッシュを打ちたい時に、打つ習慣にパワーをしっかり発揮することも大事ですが、弓を引くようなテイクバックもより意識する必要が大事ということですね!
バドミントンのスマッシュは様々な場面で使われることが多いですが、スマッシュ時の大胸筋のSSCも是非意識してみましょう!!
最後に大胸筋をしっかり伸ばすトレーニング・ストレッチをご紹介します✨
デスクワークの方など、練習前にやってみて下さい!
KOKACAREバドミントンスクールフィジカルトレーナー。中学校からバドミントンをはじめ、慶應義塾大学体育会バドミントン部でレギュラー選手になる。大手フィットネスクラブでトレーナー・マネージャーとして活躍後、パーソナルトレーニングスタジオKOKACARE立ち上げ。年間の施術人数は述べ2,000人を超える。
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