こんにちは!KOKACAREバドミントンスクールのショウです。
今後、KOKACAREバドミントンスクールのブログを通して、子供の教育についての保護者のお悩みについて、指導者の視点で整理しながら解決に至る情報をお伝えしていきます😊
どうぞお楽しみに!!
さて、近年「社会が求める人材の変化」に伴う大学入試改革によって、高校授業・高校入試・中学校授業の変化など、授業のあり方が大きく変わり始めています。
義務教育中、これから義務教育を迎えるお子さまがいらっしゃる保護者の皆さまは、ご自身が経験していない学校授業での教育を子供に身につけさせるためにはどうしたらいいのか??
親目線での接し方として、是非参考にしてもらえばと思います。
考える力とは!?
では、具体的に「新しい教育」では、何を重要視しているのか。
順を追って整理していきます!
今までの日本の教育は、いわゆる解答が決まっている問題に対して、公式を用いて答えを導いていくものが主流でした。
子供は公式を必死に覚え、テストの結果に一喜一憂していた時代です。
授業では先生からの一方通行の授業、子供はノートを取ることに必死になってしまう、そんな様子を見たことありませんか?
このような教育方法だと、「考える」ということを行わずに成長していってしまうことが多くなります。
しかし、社会に出てそのような教育を受けて育った人材は、解答のある業務=過去の成功事例のみしか対応が出来ないという問題にぶつかります。
要は、社会に一歩出ると正解の無い課題を解決するため自ら考えて行動できる人材が求められているという話です。
そのために必要な力が、今回のテーマである『考える力』です。
「考える力」を持った人材を社会が求めているからこそ、今の日本の教育を改革していこうとしている訳ですね!!
日本と海外の教育の違い
では、考える力の必要性を知っていただいた上で、日本と海外の教育の違いについて勉学とスポーツの2つの視点で整理していきます。
■勉学
従来の日本の算数の授業で問われてきたのは
「3+5=◯」 |
これに対して、近年経済の急成長を遂げたインドの算数ではこのような問題を与えます。
「◯+◯=8」 |
つまり、日本は答えが決まっているものへの回答、インドは答えが複数考えられるものへの回答となる訳です。
ちょっとした出題の違いだけでも、子供の発想力を考えると様々な回答が浮かんでくるかと思います。
また、インドの算数の問題の出し方であれば、グループディスカッションをしながらコミュニケーション能力や多様性も同時に学んでいけるようになります。
近年の教育改革ではこのようにグループを組み、答えが複数ある問題や正解のない課題に対してディスカッションをさせて最適解を見つけ、プレゼンするような授業を展開している学校も増えています。
■スポーツ
私自身サッカーの指導者として活動をしていることもあり、サッカーを例で挙げてみます。
オリンピックでも悔しい敗戦をした強豪スペインの教育と育成についてです。
スペインでは、小学校低学年から技術強化と共に「どのように」プレーを実行したらうまくゴールまで向かえるのかを子供達に要求して整理することを徹底しています。
サッカーは、ひとつのボールに対して、いくつものプレーの選択肢があるため、答えの無いスポーツとも言えます。
だからこそ、自ら考えて最適解を瞬時に決断して行動をする事が求められます。
一方で、日本の低学年の現場指導を見ると、過去の成功事例から、技術面に絞ってボールを触らせている現状が多く残っています。
技術特化の練習では、考えることをしない状態で行える反復練習が多いため、ここに大きな差が生まれてしまうんです。
上記2つの事例の共通項として、幼少期の頃から、子供自らが考える環境が非常に重要だということが、わかるかと思います!
考える力を養うための子供への質問の方法
ここからは、考える力を養うための、子供への質問方法のポイントをお伝えしていきます!
まず理解しておきたい内容として、質問には3つの方法があります。
①:YES or NO で解答できる質問 ②:選択肢を複数与えて解答できる質問 ③:相手の思考を促す質問 |
具体的に例を出してみますね!!
①:今のプレーは良かったと思う?? ②:今のプレーは、ヘアピンとロブどっちが良かったと思う? ③:今のプレーはどうすれば良かったと思う? |
どれが、考える力を養えると思いますか?
皆さんお分かりの通り、③になります。
このような、スポーツの現場以外にも、普段の何気ない会話で多くの質問は繰り返されています。
例えば、「今日は良かった事何かあった?」と質問する人、
「今日は良かった事何があった?」と質問する人もいるでしょう。
日々の何気ない会話の中でも、考える力を養うための質問を意識してみるといいですね😊
質問と尋問の違い
相手の考える力を養う質問をしているようで、実は尋問を行なってしまっている場面も少なくないです。
注意が必要になってくるので、質問と尋問の違いについて整理していきます。
■尋問 「どうして〜だったの?」「なぜ〜なの?」というネガティブな問いに対して、 「~だから」という選手のネガティブな言い訳を生み出しやすいもの |
■質問 「どのようにすれば~できる?」という問いに対して 「例えば~する!」という選手のポジティブなアイデアや思考を生み出しやすいもの |
監督と選手、先生と学生など、信頼関係はパフォーマンスに大きく影響すると言われています。
「尋問」を繰り返される関係と、「質問」を繰り返される関係を比較するとハイパフォーマンスを出しやすい関係性は一目瞭然ですよね🙌
ぜひ、指導者の方や保護者の方々には「ポジティブな質問」を投げかけることで子供の考える力を引き出してもらいたいなと強く願っています。
KOKACAREバドミントンスクールでは、レッスンの中で「考える力」を引き出すために、質問の仕方を工夫しています。
体験してみたい方は、ぜひ気軽に体験レッスンを受けてみてくださいね。
(参考サイト)
6~20歳までサッカーのプレーヤーとして活動。その後スポーツを通して未来を担う子供たちの教育に携わりたい、という思いでサッカーの指導者へと転身(バルセロナ→リベルタ→ドルトムント→いわてグルージャ盛岡)。日本と海外の教育の違いを肌で感じ、他のスポーツでも伝えていく為にKOKACAREバドミントンスクールの教育アドバイザーとして2021年夏から活動を開始。
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