KOKACAREバドミントンスクール、ヘッドコーチの竹内裕詞です!最近の日本バドミントンは強すぎですね。先日のワールドツアーファイナルでもバドミントン全5種目中、4種目(男子シングルス・男子ダブルス・女子シングルス・女子ダブルス)が決勝進出!過去最強と言っても過言ではありません。メディアがバドミントンを取り上げてくれる機会も増えていて、今後さらにバドミントン人気がい加速する可能性大です!
ではそのバドミントンを習い事としてやるのはどうなのだろう???ということについて、今日は考えてみたいと思います。
ちょっと硬めな内容になっちゃうかもですが、ぜひ参考にしてみてくださいね!では習い事としてバドミントンをやる効果について紹介していきます。
①子どもの発達過程にGood!
小学生低学年は『プレ・ゴールデンエイジ』、小学生高学年は『ゴールデンエイジ』と呼ばれていて、この時期にスポーツをすることが極めて大事だと言われています。『プレ・ゴールデンエイジ』では、神経系の発達が著しくて動きの巧みさを身につけるのに最適な時期。そして『ゴールデンエイジ』は『即座の習得』ができる時期で、コーチがやった動きをすぐに真似できてしまう時期です。
つまりこの時期に、『(1)敏捷性が求められる動き』『(2)他のスポーツにも代替可能な動き』を含んでいるスポーツをすると、将来的にいわゆる”運動神経が高い子”に育ちやすい。
バドミントンはこの2点を非常に求められるスポーツ。だからこそ、子どもの発達過程に適したスポーツなんですね!加えてスピードが早いので、状況が目まぐるしく変わる。とっさの状況判断や、考える力も身についていきます。
②体育のスターになれる!
バドミントンは未経験者と経験者の違いが大きく現れるスポーツです。どれだけ運動神経やフィジカルが抜群でも、未経験者の子が経験者に勝つことはほとんどありません。つまり、『いつもは活発な子どもたちに隠れてしまう子』でも、バドミントンというスポーツを扱う時は『スター』になれるわけです。
これは子どもの成長過程ではとても大切で、『成功体験』というものです。どんな分野でもこの『成功体験』があるかないかが、自己効力感(自分ならできるという感覚)の程度を左右することが、研究で分かっています。
それは他のサッカーや野球でも一緒でしょ!?と思われるかもしれませんが、メジャースポーツでは他にも習っている子が多い。つまりライバルが多い。これではスターになれないことも…。バドミントンがまだメジャースポーツになり切れていないからこそです。
もちろん努力の程度にもよりますが、体育のスターだけでなく、さらにその先、『地区のスター』や『県のスター』にもなりうる可能性があります。ビジネス的に言うと、レッドオーシャンで戦わないからこそ生まれるメリットです。
③洗濯が比較的ラク!
これはお母さん目線です。外で行うスポーツの場合、ユニフォームが土で汚れるなんてことは日常茶飯事です。ただこの『泥まみれのユニフォーム』、お母さんにとっては相当な大敵です…
一般的な洗濯物と比較して、『土汚れがあるユニフォーム』は別工程が加わります。『先に乾かして、土を手で叩いて落とす』など、、、日々一分一秒を争っているお母さんにとって、『もうやだ〜』となることが多いです。
そういう観点でバドミントンの場合は、当然室内で行うもので、ユニフォームが汗まみれになることはあれど、『土汚れ』がつくことはありません。毎日行う洗濯が10分でも短くなると、年間で3650分、約60時間です。おそらく10分以上かかりますから、相当な時間の節約になりますね。
もちろんお子さんが、どうしてもサッカーなどの外でやるスポーツをやりたい場合は別ですが、そうでない場合は、お母さんだって楽していいはずです。
④世代間交流で学べる!
『個人競技』『運動強度を低くすることもできる』『ラケット・シャトルが軽い』などバドミントンというスポーツの特徴があります。そういう意味では卓球も似ていますね。これらが指すのは、『あんまり動けなくなっても迷惑がかからないので、ゆるっと続けられる』ということ。つまりシニアの競技人口が多いスポーツなんです。
バスケ・サッカーなどのような、『団体競技』『運動強度高い』というスポーツではこうはいきません。
バドミントンにはこういう特徴があるからこそ、『全く別の世代と練習すること』が可能。親以外の大人と会話をしたり、練習をしたり、アドバイスをもらったり。家族以外で年が離れた方と会話を広げることは、『子どもの価値観』を広げますね。もちろん親子で一緒にできるスポーツでもあります!
⑤バドミントンの将来性
最後はバドミントンというスポーツの将来性について。簡単に言うと、『メジャースポーツになるの???』ということ。ビジネスでも、趣味でもそうですが、『マイナーの頃に始めておいて、メジャーになる頃にはすでに相当な経験を積んでいる』という状態になるのが、望ましいです。『株』に似た考え方ですね。これはスポーツでもそうです。②の体育のスターになれる!という話にも近いですが、もっと先の話、バドミントンというスポーツに関わってきたからこそ、それで仕事ができるようになった!となるかどうか?
この内容はちょっと小難しいので、すっ飛ばしてもOKです!!!というかぜひ飛ばしましょう。これは興味ある方だけ(笑)!
まず習い事なのにそこまで考えるか!?というツッコミはありそうですが、習い事は一般的には『投資』と同じ。だからこそ、習い事だってそこまで考えるのは当然です。では本題です。
これは未来のことなので、予想になってしまいますが、、、
可能性は高いと思います。理由としては、①日本バドミントンが強い(スターが数多くいる)②(バドミントンの)スポーツビジネス発展はこれから③(そもそも)スポーツビジネス発展はこれから、この3点です。
①は文句なしですね。世界ランキングトップ10にシングルス4人、ダブルス8ペア(2018年12月25日現在)です。メディアの注目も著しいです。
そして②ですが、すでにバドミントンのスポーツビジネス的発展がされているのであれば、『今がピークにも関わらず、バドミントンで生計を立てている人がいない』のでアウトでしょう。
しかし、全国的に調べても、年々バドミントン競技人口は増えているのにも関わらず、『バドミントンスクールは数える限り』しかない。そして『バドミントンに携わる企業』もほぼない。
つまり、バドミントンはまだまだスポーツビジネスとして発展の余地が残されているということです。
ラストの③ですが、具体例挙げます。例えば学校の先生の負担軽減のために、部活動指導員(外部コーチなど)の予算が組まれ始めましたね。また名古屋の小学校ではクラブ活動が廃止になり、これからは地域のスポーツ教室に移っていきます。
つまり、今までスポーツと教育機関はほぼセットになっていて学校の先生の慈善事業で行われていたものが、これからは『地域』とセットになるのだということ。こうなると当然、ボランティアだけでは追いつかなくなって、経済活動としてやるしかなくなる。つまりスポーツビジネスとして発展していく。
それだけでなく、Jリーグのチームなどでは、地域の発展のために『スポーツ』を活用する事例が増えています。元サッカー日本代表監督の岡田武史さんが代表を務める『FC今治』はいい例です。このように地域の活性化とスポーツを組み合わせるのは、すでに欧米では進んでいて、日本でもこれから発展していくことはほぼ間違いなしです。
そして、バドミントンも最近ではS/Jリーグというプロリーグがスタートし、これから実業団だけではないバドミントンチーム運営がスタートしていくでしょう。
こんな理由から、『バドミントンを習い事としてやるのは、大いにあり!』だと思っています。
バドミントンを習い事として始める5つのメリットを書いてきました。ただこれらは『他のスポーツでも言えること』もあります。なのでぜひその部分と、当然ながらお子さまの気持ちを踏まえて習い事を考えてみてくださいね!
先ほども書きましたが、『習い事は投資!』だと思っています。ただ投資ほど重たく考えなくていいのは、『合わなかったらやめちゃえばいい!』ということ。あと忘れてはいけないのは、『習い事は楽しい!』ってこと。
習い事を通して、子どもだけでなく、家族も幸せになる、これが大事ですね。
ぜひ、『家族が温まる習い事は何なのか?』を考えながら選んでみてくださいね。
株式会社KOKACARE代表取締役社長、KOKACAREバドミントンスクールヘッドコーチ。中学校からバドミントンを始め愛知県代表。高校では進学校の旭丘高校に通いながらバドミントンに没頭。慶應義塾大学に進学し関東学生でベスト16。教育業界・人事職を8年勤め、現在は小学生から社会人まで幅広い年代のバドミントン教育に携わる。
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