バックハンドの猫手って特に多い悩みです。
猫手だと何がいけないかって、きちんと打球が捉えられない、力が伝わらず強いバックハンドのショットが打てない。一定方向にしか飛ばないなど、問題は多いです。
そもそもバックハンドレシーブが飛ばない、というお悩みは多いですが、その原因の一つとされているのが猫手です。
バックハンドレシーブが苦手で練習仲間からアドバイスを受ける際に、「手首をぐにゃぐにゃさせないほうがいいよ」「打ち終わりのラケットの動きが変だな」「無駄な動きが多いよ」なんて言われたら、自覚がなくても猫手になっているかもしれません?
一度、今回の矯正方法を試してみましょう。
動画で確認!4つのステップ
動画を見れる方は、ぜひ動画をご確認ください。
①ラケットをウエスタングリップ持ちをする
いわゆるバドミントンでは良くないとされる、握手するように持つ、と逆の持ち方ですね。ラケットを横にして握ります。
②ウエスタン持ちのまま前に振る
ウエスタン持ちなので、必ずラケットの「面」が相手に見えます。親子で練習するときなどは、正面に立ちどのような状態になっているか伝えてあげましょう。スマホの写真で撮るのもおすすめです。
③②のまま横振りに変える
先ほどと同様にラケットの「面」が見えているか確認し横降りをしてみましょう。
④③のまま親指をグリップの広い部分に当てる
親指を立てることで強い振りが可能になるはずです。これはあくまでも、バックハンドショットの猫手を改善する方法です。
フォアハンドショットで猫手になってしまう、手首が伸びきった状態になってしまう、などのお悩みもこちらの方法で正しい持ち方を理解することができると思います。ただ、打つときは最後の親指を元に戻してみてください。
猫手になってしまうのは、手首に癖がついてしまっているからです。シャトルを打つためにラケットを引くのではなく、手や指を引いてしまっているということです。正面から見ると「手の甲」が見える形になるはずです。
なんで猫手が良くないの?
- 強く打てない
- 奥まで飛ばない
- 手首を痛める
と一般的に言われています。ただ、バドミントンを教わったことがある人には馴染のある言葉「回内・回外運動」ができない、というのが一番の問題に上げられます。
試してみると分かりますが、それぞれ「可動域」「ふり幅」が違います。もちろん、回内・回外運動ができたほうが可動域・ふり幅が大きくなり強いショットが打てるようになります。
また、手首に負担がかかることはよくありません。腱鞘炎になっている方も、多くが猫手の可能性があります。
大人になってからバドミントンを始めた方、というのも握り方・持ち方でこれまでの人生で培ってきたものから影響を受けている場合もあります。
バックハンドショットのよくあるお悩みQ&A
Q.飛ばない、力が入らない
A.親指は立っていますか?力をいれるところ間違っていませんか?バックハンドを打つ時に肩から打とうと、二の腕辺りから力を入れている方がいます。
特に意識して欲しいのは「上腕」です。上腕の回外運動ができていれば、きちんと当たれば飛ぶでしょう。
Q.当たらない、フレームショット
A.面を合わせることができていますか?バックハンドはどうしても非日常的な動きになってしまいます。
右利きであれば、体の左側にあるものをあえて右手で取る、という動作を増やしてみてもいいかもしれません。
バックハンドは特に感覚やタイミングが合わないとフレームショットが多くなります。
日常生活で左側のものを右手で取ってみる。→左側に投げられたシャトルやボールなどを右手で取ってみる。→ラケットで当てる。→ラケットを振る。と段階を追って感覚を鍛えていくのもおすすめです。
Q.肩を支点?肘を支点?全く違う打球感
A.支点を使った動きを理解してみましょう!画像の動きのように、どこを支点を使って動かすのか、素振りをしながらどの振り方が強く・速く振れるのか試してみましょう。てこの原理です。
バックハンドを強くするためのトレーニングは?
一般的な素振りは絶対にやるべき練習です。バックハンドの素振りだけではなく、フォアからバック、オーバーからバック、ロビングからバックなど、持ち方が変わってもスムーズに振れるように練習することも大切です。
それに合わせて、バックハンドの形でラケットを持ち、練習仲間にラケットの面の上に広げた手を乗せてもらいましょう!
特段力を入れる必要はありませんが、簡単に押されないようラケットの面に乗せておいてもらいます。
その手を押し退けるように、ラケットを振るように力を入れます。約10秒力を入れて見てください!
自分の腕のどこに力が入ってるのかわかると思います。そして、全く力が入らず動かすことができない、という方もいるかもしれません。
その場合は、持ち方や振り方をもう一度確認したほうがいいかもしれません。
他にも、10秒間全力でバックハンドで振り続ける。何回振れますか?練習仲間同士で誰が一番多く振れるか、一番多く振れる人が「バックハンドショット」が上手いのではないでしょうか。
バックハンドのシャトルすくいもやってみよう!
バドミントンを始めたばかりに集中して取り組むことが多い、シャトルすくいですがフォアハンドでは取れるようになっていますか?なっていれば、これをバックハンドでやってみてください。
手首の角度次第では全くすくえない、シャトルを持ち上げることができない、なんてことにもなるはずです。
角度も大切ですが、握り方の余白・・・グリップをベタ握りしていませんか?グリップと指の間に少しの隙間を作り動きやすさをだすことも大切です。
トレラケやチューブトレーニングで鍛える
重いラケットを使って負荷をかけるトレーニング(トレーニングラケット、テニスラケットなど)チューブを使って筋肉を鍛えるトレーニング、などもおすすめです。
詳しくはこちらを確認!
トレーニングラケットは、ラケットにカバーを付けたり、ソフトテニス用のラケットを使ったり様々な方法があります。
体格の問題もありますが中学生以上になってから、筋トレ、荷重を使ったトレーニングを行っていきましょう。小さいうちに行う筋トレは自重のみか、ごく軽い重量で行うようにして成長にあったトレーニングを行っていきましょう。
チューブトレーニングは柱にチューブを括り付けて、利き手でラケットを握るようにチューブを持ち、引っ張ります。インナーマッスルを鍛えるイメージです。素早く行うのではなく、ゆっくり10回×3セット、余裕があればフォア側の腕も鍛えましょう。
まとめ
今回はバックハンドにおける猫手の悩みをお持ちの方向けに、改善方法を紹介してきました。
他にも、こんな悩みがある、こんな癖がある、どうしたら治るかな?と思いの方は、ぜひコメントから質問ください!
コカケアバドミントンスクールはそれぞれのお悩みに寄り添った、レッスンを提供できるよう心がけています。
ぜひ、あなたのお悩みをお聞かせください!
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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