コントロールミス、誰にでもありますよね。
あそこに打ちたい!と思って打った球が相手にとってはチャンス球となってしまった。狙いすぎてコートアウトしてしまった。
それがどれだけ勿体無いことかわかっているのに、うまくいけばいいなぁ…と希望を込めた球を打ってしまう、なんてことありますよね。
また、その日の調子や環境によってはいつもなら入るのに入らない、なんてこともあります。
じゃあどうするのか?
- こうだっけ?あーだっけ?と何回も試す
- そのショットを打つのをやめる
- いつも狙うコースよりも内側を狙う
私だったらこの2か3番目を選択します。
1を選択しない理由は、勿体無いラリーを減らしたいからです。
シングルスだったら自己責任だけど、ダブルスで何回も試してエラーするのは、ペア側だったら嫌ですよね?
練習の中で行うのはいいですが、試合においてそのようなプレーをするのはとても勿体無いことです。
今回はこんな、コントロールミスについての対応方法について考えていきたいと思います。
勿体ないエラーを減らせるように頑張って練習していきましょう!
自分のコントロール力を図ってみる
あるテニスコーチのお話です。
(参考:https://ameblo.jp/think-clearly/entry-12105760030.html)
10球ノック出しをするので、10球のうち9球入るように自分でコートのコーナーゾーンを作って打ってください。と言われました。
2枚のタオルで作った長方形の方をしたゾーンが作られ、ラリー開始です。結果は、10球のうち入ったのは5球でした。
もう一度10球行うので、10球のうち9球入ると思うくらいの大きさに変更してください、ということで少し大きな長方形になりました。
次に入ったのは6球でした。
こんなやり取りを繰り返すこと6回目で、9球入る大きさがわかったようです。
最後にできた長方形の大きさは、一番最初に作った長方形の大きさの3倍ほどの大きさだったということです。
それほど、自分ができると思っているコントロールの精度と、実際に自分ができたコントロールの精度には大きな違いがあったのです。
ここに大きな違いがあれば、あるほど、「これは簡単」と思って打ったボールでさえ、サイドアウト、バックアウトという形でポイントをミスしてしまうことがあるのです。
自分の実力を、自分できちんと認識すれば、その中でベストな組み立てをするようになります。
コースを狙って有利にラリーを展開したい!と思っても、その実力が自分にあるのか、を知ることは大事なことですよね。どこを狙って打つと必ず入る球があるのか、4隅のうち、どのコースを狙うとミスが少ないのか、そんなことも把握できるだけでも、試合の中でのコントロールミスが減ります。
2/3コートをイメージしてみる
画像のようにコートを狭く考え、内に内に入れるということです。これでアウトのミスは減ります。けど、これをすることで相手の動くスペースは小さくなります。
いるところに打てばチャンス球になりかねない、だからこそディセプションや緩急といった工夫や、相手を見る、ということが必要になります。
相手を引きつけてから打つ、相手のいないところに打つ、このどちらかができればいいですよね。
それでもミスが多いという方は、相手のボディーを狙う、という戦法も効果的です。
技術力がある相手であれば、回されてしまうかもしれませんが、ボディー周りの練習を重点的に行っている人は少ないはずです。スマッシュやプッシュといった強めのショットでボディーを狙うのもいい戦法です。
ネットの高さはプラス5センチ
先ほどと同じような意味合いになりますが、ネットよりも少し上を、ネットギリギリではなくて少し先を狙うということです。
「ネットギリギリではいれ!」
「ネットに絡んで入ってくれないかな」
どちらの気持ちで打つかにもよりますが、後者の祈り・願い、あわよくば・・・といった思いでは、やっぱり入らないことが多いのではないでしょうか。
どんなラリーでも入れる、が大前提でプレーが行えるといいでしょう。
おすすめ練習
オールロング、オールショート、オールアタックです。普段の練習で行っていると思いますが、コントロールを磨くということで、より正確に狙いを決めて行うということです。
コートや時間が十分に使えるのであれば、リアコート、ミッドコート、フロントコートのそれぞれ左右に動かす人は立ち、各5分間1点返しの練習を行うのもいいですよね。全部で30分間です!
約1試合分の時間、どれだけ集中して取り組めるか、最後までシャトルを追うことができるか、コントロールし続けることができるか、も自分のプレーを把握することに繋がります。
オールショート
動画を見ながら、スピード感を自分に落とし込んで練習してみましょう。オールショートやオールロングと言った練習は、動かす人の練習!と目が行きがちですが、相手が返してこれるギリギリを狙いながら打ったり、緩急をつけたり、工夫が必要です。
この練習をするときは、できるだけどちらの立場も行うことをおすすめします。
オールロング
オールロングはオールショートよりも体への負担がかかるかと思います。
オールロングでも自分の体勢が悪ければ高く上げる、スピードをもっと速くしたい、と思ったらドリブンクリアのような速い球を打つ、など自分で返球のコントロールができるようになると、更にレベルアップに繋がります!
4人入って3点の1点返しもおすすめ
学校の部活動など、人数が多いチームではこの練習がおすすめです。
動かす人は対角に入ります。(右利きの場合)フォア前への1点返しであれば、動く人は、バック奥・バック前・フォア奥です。
この練習の何がおすすめかというと、まず動かす人のところに返さないと、他の人の練習を邪魔してしまうということで、より一層コントロールを考えるのではないでしょうか。
また、3点に絞られることでラリー数も上がると思います。粘り強くラリーする力の向上が見込めます。
まとめ
今回はコントロールミスを減らすための、考え方や自分の力を把握して試合に臨むメリット、などを紹介していきました。
私はアタックロブを打った時に、コントロールミスが多かったです。後少し力を入れていたら、高さを出していたら、相手を前に引きつけてから打てば、など考えることが多かったですが、それに特化した練習をしたことはなかった気がします。
でも、ミスった!と思っても次の球を追いかけることを諦めたりしませんよ。
それも練習!取れないかもしれない、と思う球も、何度も何度も追いかけていけば、次第に間に合うようにフットワークも磨かれるし、コントロールミスも改善していきます。
試合中にどんなミスをしたときに、自分が落ち込むのか、それも把握することはいいことですよね。
クリアミスにへこむのか、ネット前でのミスにへこむのか、ネット前でのチャンス球をミスってへこむ人も多いですよね。
バドミントンではどんな状況でも諦めない!を念頭に、練習、試合に取り組んでいきましょう。
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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