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『どうアドバイスする?』バドミントンのゲーム間に効果的なアドバイス【Part2】

KOKACAREバドミントンスクール、ヘッドコーチの竹内裕詞です。前回の続きで、バドミントンのゲーム間に効果的なアドバイスの仕方について紹介していきます。

前回は『逆U字原理』に注目したアドバイス方法でした。詳しくはこちらをみてくださいね!

今回は『人間の情報処理』の観点からです。

人間の注意力には、限界がある

まず以下のことを認識しておきましょう!

・人間の注意力には限界がある
・ある一定量を超えるとそれ以上の情報は無視される
・注意を同時に2つの対象に向けることは非常に難しい
(注意は、まず1つの情報処理を行い、続いて次の情報処理を行うように時系列的だから)

つまり、選手が情報処理できるように、重要なアドバイスは、、、

1〜2点以内にとどめましょう!これだけで選手に対するアドバイスの質は劇的に向上します。

じゃ、具体的にどうアドバイスするの?

ではここからは、より具体的にアドバイスする方法をみていきましょう!

3点紹介します。

①対戦相手の特徴(長所・短所)をはっきり示す

【例】
・対戦相手の攻撃パターンや攻撃のコースを示す。

・対戦相手の弱点(不得意な技術、動きが遅いエリア)を示し、そこを攻めてエラーを誘うようにアドバイスする

・対戦相手の特徴的な返球コースとショットを示す
(自選手がこのコースに打ったら、相手はこのコース・ショットで返球すると伝える)

・対戦相手の得意なショットを明確にし、そのショットを打たせない、もしくは打たせて拾うことで心理的な揺さぶりをかける

・対戦相手の弱点が少ない場合は、粘り合いのラリー展開になるので、そのことを伝え心構えをさせる

②自選手の試合内容で特徴的なものを挙げる

【例】
・選手の攻撃パターン、コース、ショットが効いているかどうかを確認する。効いていない場合は変更・修正を促す。

・選手がエラーの多いショットを挙げ、エラーが多い理由を明確にして修正点を伝える。もしくはエラーの多いショットを極力打たないようアドバイスする

・コースやショットが一本調子になり、相手に読まれているかどうかを確認する。一本調子になっている場合は、ショットに緩急をつける、高低差をつける、打点を変更する、コースを変更するなどを示唆する。

③選手の心理に起伏が起こらないよう言葉を選ぶ

【例】
・勝ち負けのこだわった言葉は避ける。
・あのラリーで勝っていれば……、このゲームをとれば……など、過去を悔いたり、未来の架空の話は避ける。
・現在行なっているプレーに集中するようアドバイスを行う。

監督・コーチ・チームの上級生だけでなく、選手もこれらの内容を理解し、思考の習慣をつけることが試合に勝つ近道の一つです。

また、選手は指導者からの一方的なアドバイスを受けるだけではなく、選手からも現状分析や感覚を指導者に報告することが大切です!

アドバイスは指導者からのものですが、一方的にならず、双方向のディスカッションとなるよう工夫していきましょう。

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