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自己効力感を上げる声かけと成功体験|バドミントン

自己肯定感って言葉はよく聞くけどあまり馴染のない言葉ですが、「自己効力感」も子どもの学力や人格形成に与える影響が大きいと言われています。

普段子どもとたちと関わっているときに戸惑う場面があります。

「次はちょっと難しいけど、これをやってみようー!」と言うと、

「やってみる!」「私できるよー」って言う子と、

「できないよ」「むずかしい」「やだ」と言う子がいます。

もちろんレッスン中なので「できないよ」と言う子に対しては、

簡単な動作から始めて小さな「できた」を繰り返して、

本来やってみたかった動作ができるように練習していきます。

「やってみる!」「私できるよー」という子たちは「自分はやればできる」と、自己効力感が強いと言えます。

なにかに挑戦するときに、第一歩を踏み出すためにも欠かせない「自己効力感」ですが、ある子、ない子にはどんな違いがあるのか、育むためにはどうしたらいいのかまとめてみましたので、ぜひご一読ください!

目次

1|自己効力感って何?
  1-1|自己肯定感との違いは?

2|自己効力感を伸ばすためにはどうしたらいい?
 2-2|親の声かけの例え

3|バドミントンの練習に当てはめてみよう!

1|自己効力感って何?

1977年にカナダ人心理学者のアルバート・バンドゥーラが提唱した概念であり、「自分が行なうことには効力がある」と信じる感情を指しています。

ある状況下で結果を出すために適切な行動を選択し、かつ遂行するための能力を自らが持っているかどうか認知するための言葉のことです。

自己効力感は、優越感・劣等感といった感情の発生理由を心理学的に説いたものと考えられています。

幼児教育の分野だけではなく、ビジネスの世界でも重要視され、認識・活用されています。

1-1|自己肯定感との違いは?

どちらも共通しているのはポジティブな感情であるということです。

自己肯定感は・・・

自分には短所もあるけど長所もある。自分は価値のある人間。苦手なことがあっても問題ない。能力やスキルとは関係なく自分を認められること。

自己効力感は・・・

自分の能力やスキルを信じる気持ちのことです。

自己効力感が高いと、「自分ならこの問題を解ける!」「チャレンジすればきっと成功する!」といった前向きな気持ちで物事に取り組める。

自己効力感が高いと?

勉強に積極的に取り組むことから、学力が高く、自分の行動を自分で決められる、そして人間関係が広いと言われています。

2|自己効力感を伸ばすためにはどうしたらいい?

スモールステップを用意して成功体験を積ませること、子ども自身も気づいていない成功をほめてあげることです。

注意したいのは成功とは、数値や成績などの目に見えるものばかりではなく、努力の過程(プロセス)やチャレンジ精神など、子どもの行動自体をほめることで自己効力感を高めていきます。

なんか、自己肯定感アップとも結び付いている感じがしますよね。

達成経験(成功体験)
縄跳びができた!文字が書けた!など小さいな成功を積みかねることです。

代理経験
仲のいいお友達が跳び箱を飛べた!「なら私もできるかも?」と思うことです。

言語的説得(社会的説得
先生や、お友達の親など利害関係や尊敬する人からの「できたね!」「できるよ!」
といった言葉です。

生理的情緒的高揚
大人になってからですが、お酒などで気分が高揚している時に高まると言われています。

スポーツの場面ではなかなか小さいお子様では難しいかもしれませんが、あと1点で格上に勝てる!といったドキドキした感情や、勝つか負けるかわからないきわどい試合でのピリピリ感などを言います。

お家でできることは、達成経験や代理経験ですよね。言語的説得は学校や習い事などで褒められる機会が増えるといいですよね。

2-2|親の声かけの例え

褒めには2種類あります。おざなり、人中心褒めプロセス褒め

この違いを日常に当てはめてみていきましょう。

〇字が上手に書けた

▼おざなり・人中心褒め
才能あるね!

▼プロセス褒め
すごく集中して、何度も書いていたね

▼+α
文字が活き活きしているね自分で書いてみてどうだった?

〇お手伝いをしてくれたとき

▼おざなり・人中心褒め
さすがお兄ちゃん(お姉ちゃん)!

▼プロセス褒め
自分から手伝おうと思ってくれて偉いね!

▼+α
手伝ってくれたから早く終わったね!お手伝いで一番がんばったのは何だった?

〇友達に優しくできたとき

▼おざなり・人中心褒め
優しいね

▼プロセス褒め
お友達が元気が出るように笑わせてあげたんだね

▼+α
おもちゃか貸したらお友達が笑顔になったね泣いてるお友達がいたらどうしてあげるといいかな?

意識していないと、こんな声かけってできませんよね。

「頭がいい」「才能がある」とおおげさに褒めても、自信過剰で努力をしなくなったり、躓いたとき、失敗した時に言い訳を探したり、嘘でごまかすようになりかねません。

自分でできる子に育つ|ほめ方叱り方 著:島村華子

(モンテッソーリ教育×レッジョエミリア教育)

を参考に書いてみました!色んな日常の会話に合わせた声かけ例が載っているので、読んでみてください。

3|バドミントンの練習に当てはめてみよう!

習い事ではこれらの経験が積めますよね。

ほんとに細かく設定すると「成功体験」において、小さな達成感を沢山味わうことができます。

オーバーヘッドストロークの習得に向けて

┗ラケットを真っすぐ振れた

┗正しいフォームで振れた

┗握りを変えずに振れた

┗シャトルに当たった

┗動きながら当てれた

┗5回連続で打てた

┗遠くに飛ばせた

┗狙ったところに打てた

┗良い音で当たった

┗クリアーが打てた

┗ドロップが打てた

┗スマッシュが打てた

┗クロスに打てた

┗アウトにしなかった

┗練習に真剣に取り組んだ

┗アドバイスを取り入れて工夫できた

なんて沢山の段階で褒めれるポイントがありますよね!

達成経験(成功体験)

・練習にかかさず行く
・家でも練習・復習した
・ラケットに当たった
・新しいショットを覚えた
・フットワークが速くなった
・走るの一番だった
・友達のプレーを褒めることができた
・シャトル集め頑張った
・お片づけ率先して行った

代理経験

・お友達がうまくなってた
・お友達が褒められていた

言語的説得(社会的説得)

・褒められた
・自分では気づかなかった部分を褒められた
・アドバイスをもらえた
・一緒に頑張る友達に褒められた

生理的情緒的高揚

・試合や進級試験、テスト・発表会などプレッシャーの掛かる場面での経験

こんな風に普段の習い事で、「自己効力感」がアップさせていくことをおススメします!

「こかけあkids」では運動能力の向上と合わせて、自己効力感もあてはまる「非認知能力」の向上を目的としています。

興味のある方は是非お問合せください。体験にもお越しください。

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