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やり抜く力(グリット)は必要?諦めも肝心?習い事を考えよう

非認知能力のひとつである、やり抜く力(グリット)をご存知ですか?

例えば子どもの習い事、

一つのことを続けることで得られる、技能や達成感を味わってほしい
辛い時でも耐えられるメンタルを鍛えて欲しい
一度決めたことをすぐやめてしまうような子になって欲しくない

自分に合わないならやめていい
沢山の経験をしてもらい好きなことを見つけて欲しい

両方の意見を耳にしますよね。どちらも大切なことに聞こえますが、実際はどちらを重視している人が多いのでしょうか。

子どもが習い事をイヤイヤ通っているのを見たら、どう対応するのがいいのか。辞めたいなら辞めればいい、と思っていても、子ども自身は・・・

  • 自分がやりたいと言って始めたのに、やめたいなんて言ったら怒られるんじゃないか
  • まだ始めたばかりなのに辞めるのは良くないかな
  • 試合に負けた、試合に出れないから辞めるのは逃げてるって言われるのかな

なんて、自分の本心を隠して親や周囲のことを気にしながら答えているかもしれません。

そんな時に参考にして欲しい、グリットについて紹介していきます。

やり抜く力って?

GRIT(グリット)とは「やり抜く力」のことで、アメリカの心理学者であり、ペンシルヴァニア大学のアンジェラ・リー・ダックワース教授が提唱した言葉です。

Guts(度胸):困難なことに立ち向かう
Resilience(復元力):失敗しても諦めずに続ける
Initiative(自発性):自分で目標を見据える
Tenacity(執念):最後までやり遂げる

以上の4つの頭文字を取って、GRIT(グリット)と言われています。

2016年に発売された書籍「やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める『究極の能力』を身につける」はベストセラーだったのでご存知の方もいますよね。

例えば、試合でボロ負けした後やできないこと、上手くなれないなど壁にぶち当たった時、

「もうやだ!やめる!やりたくない」と練習に行くのを躊躇するようになったり、やめてしまう人もいると思います。

「何がいけなかったのかな?」「次はこの方法挑戦してみよう」なんてすぐに次を見つけ、動き出す人もいると思います。やり抜く力があるのは、勿論後者です。


この記事を書いているのは・・・▼


こかけあkidsです。こかけあkidsは日本最大級のバドミントンスクールが運営する、5歳〜10歳向けのバドミントンスクールです。幼少期に備えておきたいバドミントン技術の向上はもちろん、どんな競技や社会でも活躍できる人材の育成(非認知能力の向上)に力を入れています。現在、名古屋市中村区で開校しておりますので、お近くにお住まいの方はぜひ!無料体験にお越しください。youtubeでも情報発信しているのでぜひご覧ください!

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誠実性を育むために習い事を続ける?

我が子には、成功して欲しい!という思い、少なからず持っていませんか?

勿論、きちんと挨拶ができる子、友達の気持ちを汲み取ってあげられる子、自己主張ができる子、自己肯定感が高い子、諦めない子、自律できる子、なんて具体的に挙げられる人もいるかと思います。

どれも「成功」と一括りにはできませんが、実際に成功につながる事柄ではないでしょうか。この成功には
・学業成績
・誠実性(自己コントロール)
・創造性
・開放性(好奇心)

とが必要だと言われています。この誠実性の部分にグリットが入っています。

誠実性は真面目!と簡単に表すこともできますが具体的に言うと、「向上心があって努力家」、「中途半端が嫌いで徹底的」、「意志力や自己コントロール能力が高い」といったような要素が含まれています。

目の前にある問題の解決や目標達成に向けて、ていねいに取り組み、長期的な計画を立てられるのも特徴です。自制心が働きやすいため、ストレス体制が強く、衝動的な行動をすることは少なく、理性的な行動をとることができます。

苦手・失敗に立ち向かうって大人になってから、特にいやに感じませんか?でもこの誠実性というものは20歳を超えてからも伸ばすことができる項目だそうです。

ただ、好奇心・開放性は20歳ごろが頭打ちになると言われているので、子どものうちに興味をもったことにいろいろ挑戦するのがおすすめです。

習い事を嫌でも続ける必要ってあるの?

親から「辞める?」と聞かれて躊躇した経験ありませんか?
子供から「辞めたい」と言われて躊躇した経験ありませんか?

これの答えって何が正解かわかりませんよね。

先ほど述べたように、誠実性を上げるために簡単に習い事を辞めないというのも一つの考え方かもしれません。でも、その誠実性とは大人になってからも伸ばすことができます。

一番の理想は、バドミントンやって、水泳やって、サッカーやって、もう一回水泳やって、柔道やって、やっぱりバドミントンが一番好き!といったように、子供が選択できる環境が作ってあげられるといいようです。

ただ、送り迎えや教育費など、いろいろと問題が生まれてきてしまいますよね。簡単にいろんなことをやらせてあげる、と考えるのが難しいのも現実だと思います。

ただ、習い事を辞めるときの理由だけはしっかり確認してみましょう。【子供が嫌がるから】という場合も多くありません。

その場合、

  • 競技自体が嫌いなのか
  • 他のことに興味が出ているのか
  • コーチや友達が嫌なのか

など、注意深く見てあげられるといいですよね。

子どもの根底に【楽しい・ワクワクする】があればいいのですが、興味がない、嫌っている、指導者と合わない、といった場合は変えてみるのがいいかもしれません。

継続は力なり、諦め癖がついちゃう、など辞めることに対して否定的な言葉も多いですが、いろんな経験が後々活かされることも多いです。

アメリカの研究では、幼いうちはいろいろなスポーツを経験し14歳ごろを目途に一つの種目に絞る子に「成功」している子が多いと結果が出ているそうです。

幼いうちから同じスポーツを続けると弊害もある

一つのスポーツを極めて欲しい!と思っていても、同じスポーツを続ける弊害に同じ動きを繰り返し続けることで、特定の部位を痛めやすくします。バドミントンでは特に膝や腰、肩などの関節に疲労が蓄積されていきます。また利き腕側に負担がかかることで、体のバランスが悪くなります。

燃え尽き症候群を回避しよう

大きな大会が終わったら、テスト後などに起こりやすく思えるかもしれませんが、実際は日常生活の延長線で現れることがあります。

保護者の方が気にするべき点は、結果よりもプロセスを聞いてあげる、相談しやすい関係性を築く、サポートを示す、親とコーチ陣との距離感を保つ、などが挙げられます。

指導者は子どもたちのモチベーションとストレスがどれくらいあるのかを判断してあげること、モチベーション10に対してストレスが40あったら、マイナスになるので練習には集中できないでしょう。オンとオフの割合を考える、意思決定を子ども自身にさせてあげる、というのも大事なようです。

言われたことだけをやるのではなく、「自分でチャレンジする」「コーチが後押ししてあげる」環境でスポーツや習い事に取り組めるのが大切です。

まとめ|子供の好奇心は大切に!

子どもたちは、やってみたり、やめてみたり、いろんな経験をしたい!と思っています。

習い事を続ける、という事柄だけを取ればイヤイヤ続ける必要はありません。習い事を通してやり抜く力を育みたいのであれば、目標設定やプロセスを褒めること、そして適度な気分転換を入れながら取り組んであげましょう。

やり抜く力を身につけることができれば、毎日のストレスに対処できるだけでなく、その体験を通して、力強く自分らしく生きていくことができるようになります。

子供が習いごとを嫌がっているときの「辞めたい」に対して、親がいくら「続けることで忍耐力が磨かれる、やり抜く力、諦めない力を鍛えるために、あえてやらせてるんだよ」なんて考えながら無理強いしても、意味はありません。

楽しく、ワクワク取り組めるよう子どもの成長を親・コーチ陣で見守っていく必要がありますよね。

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