KOKACAREバドミントンスクール、ヘッドコーチの竹内裕詞です。よくバドミントンの指導者から、『うちの選手はあんまり成功体験が少ないから、勝てないんだよね…どうしたらいい?』とか、
『中学時代あまり勝ったことがない選手を、高校で強くするにはどうすればいいの?』といったことを聞かれます。
今回は、練習メニューやトレーニングの内容ではなく、『指導方法』に着目して、2つの指導ポイントを紹介していきます。
①固定観念を打ち破る(やれば成長する!)
まず成功体験が少ない選手の場合、ひょっとすると『自分はこんなもんだ…』とか『自分の限界はここまで』と、自分で自分の成長を決めてしまっているかもしれません。
もしそうであれば、選手に『やれば成長する!』という考えを植え付ける必要があります。
具体的な方法としては、
・打てなかったショットが、練習で打てるようになる ・ショットのコントロールが安定する ・筋力トレーニングで、最大筋力や筋持久力の数値を更新する ・ノックでセット数や本数を更新する。 ・スピード練習でタイムや回数を更新する。 ・各種トレーニングでタイムや回数を更新する。 |
といったように、『小さな成功体験を積み上げてあげる』ことが大切です。
その上で、2つ目の方法を実践してみてください!
②正しく評価する
これはとても大切なのですが、出来ていない指導者が大半です。選手は努力をすればするほど、必ず成長しています。間違いありません。
ただそれが、『勝利という結果』で表れるかどうかは別の話です。だからこそ、①で挙げた小さな成功体験を積み上げてあげる。そして、指導者がそのことを選手に伝えてあげることが大切です。
これが『正しく評価する』ということ。そこに自分の感情を挟んでしまい、怒鳴ったり、怒ったりすると、そもそも成功体験が少ない選手は、『自分は才能がないからなんだ…』『こんなに努力しても無駄なんだ…』と思ってしまいます。
無理に褒める必要はなく、ただ選手が成長した点を見つけてあげて、それを伝えてあげるだけ。
『選手が成長した点を見つけられない』と言う指導者もいますが、これはコーチの職務放棄に近いです。必ずどこかあります。
なかなか見つけられない指導者ほど、①の具体的方法をやるようにしましょう!
練習の参加回数とか、プラスな発言回数とか、いろんなところに成長ポイントが見られるはずですよ。
これらの2つの指導ポイントを実践して、成功体験が少ない選手に自信をつけさせ、より成長させてあげましょう!
変わっていく選手に関われるのは、幸せなことですよ。
株式会社KOKACARE代表取締役社長、KOKACAREバドミントンスクールヘッドコーチ。中学校からバドミントンを始め愛知県代表。高校では進学校の旭丘高校に通いながらバドミントンに没頭。慶應義塾大学に進学し関東学生でベスト16。教育業界・人事職を8年勤め、現在は小学生から社会人まで幅広い年代のバドミントン教育に携わる。
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