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メンタルトレーナーが教える声かけ|バドミントンで強くなりたい

子どもがバドミントンをやっている、バドミントンじゃなくてもスポーツをやっている親の皆さん、声かけで気を付けていることってありますか?

良かれと思った声かけが、子どもにとっては良くないこともあったり、「うるさい、わかってる、適当なこと言わないで、何も知らないくせに」なんて思っていることもあります。

だからといって、全く関わらない、というのも何か違う。じゃあ、どうやって子どもと向き合ってできるだけプラスに作用できることをしてあげられるか、その点についてこちらの書籍を参考に紹介していきます。

子どもに対する声かけだけではなく、チームメイト、団体戦の時の応援・声かけの参考にもしてみてください!

メンタルトレーナーが教える
子どもが伸びるスポーツの声かけ

著:辻秀一(ベストセラー、スラムダンク勝利学の著者)

前回の投稿で https://badminton.kokacare.com/badminton-mental/ 子どものタイプ別に合わせた声かけを紹介しましたが、今回はよりシンプルな声かけ例です。辻式声かけメソッドの原理原則に則って、シンプルにまとめられた声かけの考え方、ポイントを紹介してくれています。

声かけの基本とは?

人間のパフォーマンスはどんなことを、どんな心でやるかだけです。

どんな心は、不機嫌(ノンフロー状態)かご機嫌(フロー状態)かの二つに分けられます。

的確な判断と質の高いパフォーマンスを生むには、嬉しい楽しいと言った感情やリラックスして自信がある状態で起こります。逆に、悲しいつまらない緊張している、不安だと感じている状態では、あまり良いパフォーマンスが望めません。

また、声かけはやるべきことの指示と心を励ます支援のバランスが大切で、これが一番うまくいかないと言われています。

バドミントンの場面に置き換えると・・・

試合中にコートサイドから「ミスしない!気にしない!」と言われた場合、選手の気持ちは「ミスしたことは無しにはできないし、気にしないと言われても気になるものは気になる」となります。

この著書では過去はゴミ、結果はコントロール不能、忘れようとするほど囚われると言っています。その通りで、ミスをしたという結果はコントロールできないし、ミスをしたという過去はゴミとして捨てる、忘れようと考えるのではなく違うことに集中するよう促します。だから、声かけする時はミスのことには振れず「やるべきことをやろう!」と伝えるだけで「ミスしない!気にしない!」より前向きな気持ちになれたのではないでしょうか?

声かけの基本は、どんなことを、どんな心でやるか、その心はフロー状態であればあるほど、パフォーマンスが良くなる。そして、声かけはやるべきことの指示と心を励ます支援のバランスを大切に考える。このポイントは考え方の根底に持っておくと、スポーツの場面だけでなく、仕事や育児、友達づきあいなどにも活かすことができると言われています。

ご機嫌な人の声かけが子供の力を最大限引き出す

今更?そんなの当たり前!と思っている人もいるかもしれませんが、ご機嫌(フロー状態)にさせたいと思っているのであれば、ご機嫌(フロー状態)な人が声かけしなければ変わることができません。

ベンチに入る監督・コーチが不機嫌状態であれば、選手自身は緊張してしまったり、恐れや不安を抱いてしまうことで良いパフォーマンスに繋がらないことがほとんどです。

一番いい例が、応援団やチアリーダーの姿です。皆さんは応援団やチアリーダーはどんなイメージを抱いているでしょうか?常に前向き、明るい、元気と言った言葉が出てくると思いますが、それこそ心がご機嫌(フロー状態)だからこそ「応援」が届いているのです。

バドミントンの団体戦、どんな状態で応援していますか?

試合をしながらベンチが気になる・・・というと試合に集中していない、と感じるかもしれませんが、これが結構目に留まるしプレーに影響が出る、という人も多いです。ベンチも観覧席も私は気になるタイプでした。

いろんな思いを持ちながらベンチに座り応援しているかもしれませんが、できるだけご機嫌な状態で応援に臨めるよう、気持ちのコントロールをしていきましょう。

声かけの具体例|試合当日の声かけ

この本では場面ごとに分けて、想定される会話例が書かれています。バドミントンに繋がりそうだな、という部分を少し抜粋して紹介していきます。

例えば試合当日、「おはよう!今日は大事な試合だね」と声をかけるのか、いつもと変わらない声かけで「おはようごはんできてるよ!」と言うのか、推奨したいのは後者です。

中には、「ありがとう!大事な試合だし緊張するなー!力出し切りたいな〜」

なんて素直に答えてくれるお子さんもいるかもしれません。

でも「どんな試合も大事だし」「わざわざ気にさせないでほしい」など、意識させることを嫌がる子もいます。

ここで大切なのが、わざわざ取り付けた意味(飾り)は物事を複雑化させてしまうということです。

いちいちそれらしい意味をつけて特別感を出すこととは
例えばスーパーで・・・

①「特売日です」
②「年に一度の特売日です」
③「かつてない特売日がやってきました」

とそれぞれのスーパーで書かれていたら、引かれるのは①よりも②、②よりも③ではないでしょうか?

これは消費者の購買意欲を掻き立てるため(煽る)に、わざわざ取り付けた意味の飾り言葉ですが、子供への声かけではするべきではないとされています。

同じように、

①「試合だね」
②「負けられない試合だね」
③「全国大会が決まる大事な試合だね」

となると、子どもにとっては重大なプレッシャーになりかねないです。

逆に子ども自身が、「今日は大事な試合だ、絶対負けちゃんだめだ」なんて言っていたら、「どの試合も大事な試合だよ」「いつも通り、練習でやってきたこをやろう」「力が発揮できることを祈ってるよ」といった風に、特別感を出さないように誘導できると良いようです。

その他の声かけ抜粋(試合中・試合後)

試合中

慌てないで!焦らないよ!

と言った言葉は、そうなっていることを否定しているような意味合いになります。深呼吸しよう!落ち着こう!と言った、今やれることや(深呼吸をする)未来に向けた(落ち着こう)声かけを意識してみましょう。

何やっているんだ!なんでミスするんだ!

これは思いっきり否定語ですよね。試合に気持ちが入ってしまうコーチや親御さんほど使ってしまいますが、ミスしてしまったことをわざわざ思い出させる、過去を掘り起こす声かけは良くありません。

シャトルをしっかり見るよ!相手がどこにいるか見てね!フォア側狙われているよ!打った後の構え早くね!など、具体的にやることを提示できるといいでしょう。

試合後

よくやった!勝つと思わなかった!

一見褒めているように思えるけど、皮肉が入っています。確かに、勝てると思わなかった人に勝てると、そんな言葉が自然とでてしまうかもしれませんが、すごい!がんばったね!やるあな!素晴らしい!と素直に大人が喜んでいる姿を見せてあげましょう。

悔しくないの?

悔しそうな姿が見られない、へらへら笑っていると、やる気がないのか、とコーチや親はイライラしがちです。でも子どもは負けた時の感情をうまく表現できなくて、「悔しくない」と言っているのかもしれません。

どんな感情を持ってもいいから、負けた試合をどう次に生かしていくのか、試合を通してどんな感情が湧き出てきたのか、感情に蓋をしがちな子どもの気持ちを、ゆっくりと引き出してあげるよう心がけましょう。

まとめ

「いつでもどこでもするべきことは機嫌よく」この本の最後に書かれている言葉です。

バドミントンの試合だけではなく、すべての事柄でこの気持ちを忘れずに望むことができたら、きっとうまくいくし、うまくいかなくても前向きな気持ちので取り組めるのではないでしょうか。

それは、バドミントンの試合をする本人だけではなく、応援し支える周りも同じことなのでしょう。

私は選手時代、こういった本に出会うことはありませんでした。読むとしても小説だった記憶があります。

練習で出会う指導者、コーチ、親だけの言葉ではなく、本からも自分を動かしてくれる言葉に出会えるかもしれません。

だから、子どもが思い悩んでいるな、なんて感じた時は対話の中で解決の道筋を立ててあげのも大切ですが、本を渡して何かを感じ取ってもらうのも解決の糸口に繋がるかもしれません。

声かけについてもっと詳しく知りたい!という方は、ぜひ本を手に取ってみてください!

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