KOKACAREバドミントンスクール、ヘッドコーチの竹内裕詞です。本日は指導者向けの記事です。
指導者の多くは、
選手とどうやってコミュニケーション取ったらいいかわからない…
とか、
どうしたら、やる気に繋がるのだろう…?
と悩んでいます。実際にそういった相談が非常に多いですね。
今回はその中でもやりがちな、『結果やノルマでプレッシャーをかけてしまう!』というパターンについて扱っていきます。
『脱・結果主義』のコミュニケーション
まず指導者とはどんな人なのでしょう?
・ノックを出す人? ・全体に指示を出す人? ・練習メニューをつくる人? ・試合でコーチ席につく人? |
これらの要素はありますね。ただこれらは、指導者の『仕事内容』です。
これらをなぜやっているのかというと?
チームにいる一人一人の選手を成長させ、個人・チームに結果をもたらす
このために存在しています。もちろん大きなチームによっては、さらに観客動員やグッズ販売などの『売上』、所属団体(学校・会社)の知名度アップといった『広告』といった関連もありますが、、、
まあこれはビジネスサイドの役割だと思ってもらえればと。つまり経営者やGM、スカウト、広報などのフロントの仕事です。
つまり、
チームに『結果』を持ってくるのが仕事 |
です。
なので、監督・コーチには『結果』が付きまとっています。だからこそ、『結果主義』のコミュニケーションを選手にもしてしまいがちです。
ここで2つのポイントを踏まえておきましょう!
①試合中に『結果』を考えて『結果』が出るのか?
これは試合中の選手の目線です。
試合中に『結果』を考えていて、『結果』が出るのでしょうか?
これはもちろんNOです。
そもそも『結果』っていつ出るものでしょう?2種類あります。
【過去】『良いショットが打てた!』『ミスした…』など 【未来】戦っている試合の勝ち負けなど |
そう『結果』って過去もしくは未来にしかないんですよね。そして試合中はプレーすること、つまり『行動』しかないはず。
でも、もし過去や未来の『結果』ばかりを考えていたらどうなるでしょう?
そう、『今』のパフォーマンスが落ちるわけです。
②結果ってなに?
監督・コーチといった指導者に当たる人は『結果』を正しく理解しておきましょう。多分、『結果』をこう考えている人が多いはずです。
試合で、優勝などの賞を取ること
確かにそうですね。他にも、もちろん該当するものはありますが。
ではその『結果』はどのように獲得できるのでしょう?すると、、、
選手が、頑張ることで得られる!
と答えたりします。間違えではないですが、この指導者はちょっと危険です。
なぜなら『頑張る』という精神論を出していますし、そういう指導者は総じて『結果』を出せる選手は頑張っている、『結果』を出せない選手は頑張っていないとなりがちです。
ここで認識を改めておきましょう。
全ての『結果』は『行動』の積み重ねである |
試合中に適切な行動、つまりパフォーマンスが上がらなければ、良い結果は得られない。逆もまた然りということです。
『結果主義』→『いま思考』へ
2点のポイントを説明した通り、『結果』に目を向けていても良いことはないです。というより悪い結果に繋がる。
だからこそ、『結果主義』を脱していく必要があります。
ではどうするか?
『いま思考』になろう! |
これをオススメします!
目線が『今』に向いていると、常に『今やっていること』、つまり『行動』に目が向くようになります。というか、そこにしか目を向けられません(笑)
なので、指導者は『結果』ではなく、『行動』に目を向けていくことが大切で、選手には常に『今』適切な行動ができているかどうか?を問いかけていきましょう。
『今、全力で練習に向き合えているか?』 『ミスったら…と悪い結果(過去)を気にしすぎてないか?』 『いまを、大事にできているか?』 『この試合(未来)勝てたら…と考えてない?』 |
『今』を大切にする選手は、『行動』も大切にしています。
その習慣が、『結果』に繋がってきます。
選手には『いま思考』でコミュニケーションをとり、選手も『いま思考』が習慣化できるよう接していきましょう。
株式会社KOKACARE代表取締役社長、KOKACAREバドミントンスクールヘッドコーチ。中学校からバドミントンを始め愛知県代表。高校では進学校の旭丘高校に通いながらバドミントンに没頭。慶應義塾大学に進学し関東学生でベスト16。教育業界・人事職を8年勤め、現在は小学生から社会人まで幅広い年代のバドミントン教育に携わる。
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