ダブルスの守備は得意ですか?鉄壁のレシーブなんて呼ばれるペアはかっこいいですよね!
でも鉄壁のレシーブと言われるペアもずっとレシーブをしているわけではありません。レシーブから最後は攻めに転じて決め切る力があるはずです。
じゃあどうやって守りから攻めに変わってくのか?
いろんな戦術がありますが、今回は低いロブで相手を揺さぶり攻めてきた球をカウンターで狙って行く、そんな強気のプレーについて紹介したいと思います。
まず、ダブルスの守備の意識を変えよう!
守備を磨くためには、ペアでの共通認識を増やしルールを作ることが大切です。
ダブルスが上手くなりたい!という人からの質問で「この場面は私が行くべきですよね?」「バック側からバックハンドで前に詰めるのは良くないですか?」というのがあります。
指導者から言われる「こうしたらいい」や本などの記載されている「上がったら前後、上げたら左右」というのは、基本や経験といったことから効率の良い方法が伝えられてます。
だから絶対ではないし、動ける人がカバーする、早く反応した人が取りに行く、など臨機応変に対応することが必要です。
また、右利き同士のペアや左右のペアでは効率の良いとされる動きは変わってくるし、得意なことによっても変わります。
こういった練習がある、こうローテーションするといい、は自分達に当てはまるのかプラスアルファでなにかルールを足すといいのか、など柔軟に考えてみましょう。
ダブルスの守備で特に意識してほしいのは、ダブルスの守備はあくまで攻撃へのつなぎです。
守備が守備だけで終わっていたら、決められる、もしくは相手のミスです。試合の流れを作る為にも自分たちの攻撃に移行してラリーが終われるように工夫してみましょう!
低いロブを打つ場面とは?
①相手はトップアンドバック、後衛にシャトルがある状態で(ドロップでもう一度上げさせよう)と考えているな、と感じたり(相手の体勢良くないし一応スマッシュも警戒するけどクリアかドロップだな)と感じてて②「ドロップ」を落とされたら「低いロブ」で逆サイドに振ってみましょう!
③相手後衛を走らせて、相手の反応が悪ければ低いところで取ることで甘く上がってくる可能性がある。跳びつきで打ってくる可能性もあるが、低い球だから角度のない強打なので、ペアは先読みして攻撃的なリターンを狙う。
このような場面を想像してみて欲しいです。
相手をロブで揺さぶる時のポイント
- 相手の体勢を整えさせてしまうため、同じ場所に2回あげるのはよくない
- ドロップに対しては低いロブで相手を逆サイドに振る、前衛に取られないように気をつける
- 動きながら打ってきたら攻撃に移るチャンス
- 角度ないショットには潜り込んで打つことも練習しよう
こつ4つを細かく説明していきます。
1、ドロップを打ったということは、相手コートに届くまでに時間があり自分の体勢を整えることができます。そのような状態で同じ場所にロブを上げてしまうということは、相手の思うツボ、良い態勢で打たせてしまうことになります。だからこそ、ドロップへの返球は相手を動かす、ということを意識しましょう。
2、ドロップに対して低いロブで攻める場合、前衛につかまってしまう可能性が高いです。シングルスで使うような低いロブは特に危険です。前衛をネット前に引き寄せてからロブを打つ、前衛が取れない高さを確認してしっかりコントロールする、など気を付けて打ちましょう。
3、4、きちんとシャトルの下に入って打ってくるスマッシュと、低い球に対して慌てて打ってくるスマッシュ、どちらが「カウンター」を狙いやすいか、というと慌てて打ってきたショットではないでしょうか。動きながら打ってくるショットは角度なく飛んでくることも多いので、その球に対してもぐりこんで上から打てると、攻撃に移るチャンスになります。
このパターンの練習ポイント
2対2でコートに入り、フォアハンドロングサービスを打って①「ドロップ」からラリーを始めてみましょう。③以降はフリーでラリーをします。
パターン練習は
・来るところが分かっているから先読みする力を身につける
・来るところが分かっているけど他にくるかもしれないことを想定して構える
どちらも鍛えて欲しいスキルです。
例えばドロップが来る場面でロブを打つ人は
・ネット前に詰めて待っていたら、相手はドロップを打ちづらい
・他のショットを想定して反応が遅れてしまうと低いロブが打てる位置で打てない
ということで、ある程度パターンを想定できるよう、「低いロブ」が打てるように自分の立ち位置を考えて取り組めるといいですよね。
センターに来たスマッシュへの対応は?
今回紹介したように、ストレートのスマッシュがくれば、もぐりこんで強気で前に攻めるパターンもできますが、必ずしもストレートにくるわけではありません。例えばセンターにスマッシュが来た場合はどうしましょうか?
画像のようにシャトルの位置が左奥にある場合、右側にいる人がセンターにきたショットに対応するようにしましょう。
②は前衛を抜いて後衛を走らせて取らせるように動かすレシーブ
③は前衛か後衛が取りにいくか迷うような、相手を惑わすレシーブで自分は前に出る、上がってきたら後衛に攻撃的なショットを打ってもらう
というような、返球が考えられます。
どちらも共通しているのは、守備から攻撃に回れるようにレシーブしているということです。
最初に説明した通り、守備は攻撃までのつなぎであり、守備を続けていても点数には繋がりません。どの場面で攻撃に変えるかを考えながら戦術を作っていけるといいですよね。
ダブルス守備上達ならこの練習もおすすめ
【華麗にかわす】ダブルスのレシーブの打ち分けができるようになりたい方向け解説動画(バドミントン)
ネット前からシャトルを投げてもらい、ストレート・クロスに打ち分けてみましょう。ポイントはコントロールしよう!と考えすぎて打つタイミングが遅れてしまわないように、前で前で捉えることです。
ロングレシーブをする時と同じ位置で振れるように、タイミングを掴むようにしましょう。
じーまコーチは目線の大切さも教えてくれています!
自分が打ったらすぐにシャトルに目線を映すこと、準備を速くすることに繋がりますよね。
また、レシーブの打ち分けにおいても、次打ちたい方を打つ前に見てしまう方は注意しましょう。勘が良い選手だと、目線で相手に先周りされてしまう場合もあります。
目線もバドミントンのプレーにおいてとても大切なので、意識してみてください。
【足を止める】ロブのバリエーションを増やす!フォアのアタックロブの打ち方解説(バドミントン)
かずコーチのアタックロブの打ち方解説です!シングルスに使う打ち方メインですが、これを覚えることで応用しながらダブルスで使ってみましょう。
大切なのは、アタックロブを打つけど、プッシュもヘアピンもクロスヘアピンも何でも打てるよ!といった体勢で入ることです。
動画を見てイメージを膨らませて練習してみましょう。
まとめ
今回はダブルスのレシーブから、攻撃に繋げるパターン(低いロブを使った戦術)について紹介しました。ラリーができるようになったけど、決めることができない、いつも攻撃されて終わってしまう、そんな方はぜひ試してみてください。
このパターンでラリーが続かない、という方は各ショットの練習をしてから望んでみてくださいね。
クロスロブを使ったことがない、低いロブを使ったことがない、ドロップを使ったことがない、そんな方はいろんなショットを覚えるためにも、練習してみましょう!
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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