バドミントンを始めて、少し上達してきたときに気づくのですが、「あれ?フォアハンドのロブ(アンダーハンドストローク)って打ちづらくないか?」こう思ったことありますか?
この感覚は上達している証拠です!!
体の正面から外れた場所で行われる動作であり、窮屈な体勢となることで「打ちづらい」と感じるのです。
まだバドミントンを始めたばかりの方はフォアハンド>バックハンドと考えて、スマッシュレシーブをフォアハンドで取ろうとしがちですが、実はバックハンドの方が体の構造的にも取りやすいのです。
今回はフォアハンドでのアンダーハンドストロークをマスターするためのポイント二つを解説していきます。
①足を入れてロブを打つ!つま先の延長線上より内側でヒット
まずは基本の打ち方をマスターしましょう。
フォア前にシャトルを投げてもらい、足を出し踏み込みながら打ちます。
この時ヒットする場所は、つま先の延長線上の内側です。
足を球の下にしっかり入れて体の前でヒットさせます。
ラケットを肘から先と同じ直線状にして振り上げていきましょう。横に開いた状態でスイングするとストレートに飛びにくいです。
また、上体が倒れないようにすることも大切です。腕とラケットはしっかり振り切ります!
振りきれない、途中で止まってしまう、という方はロブを打つ際に足を振り込めていないかもしれません。
踏み込んだ勢いのままラケットを振り切ります。よく呼ばれる「手打ち」状態ではコート後方へ飛んでいきません。
また、つま先よりも外側で打つ場合は、右へスライスしていく打球になりやすいです。
ストレートにロブを打とうとしているのに、右へ反れてアウトになってしまう、という方はつま先よりも外側でロブを打っていないか確認してみてください。
ポイント!
足の角度は135度。膝がつま先よりも前に行ってしまうのは膝への負担増大です!
また戻りが遅くなるため、膝を曲げすぎないことを意識しましょう!
重心を素早く移動させるための角度ですが、膝だけではなく上体が前かがみになっていないかも意識できるといいですね。
②ロブを打つときのラケットの出し方は?
ラケットヘッドでCを描くことを心掛けます!
回内・回外でラケットを動かしシャトルに力を伝えるためには、必ず前腕とラケットでV字を作ることを心掛けましょう。
上達していけば描くCの大きさがだんだん小さくなっていきます。
まずは大きく振る形でシャトルをヒットさせるポイントを定着するよう繰り返し練習していきましょう。
■足を踏み込んだつま先の延長線より内側で打つ ■V字で構えてCのように回して振りぬく |
この二つを意識して基本のロブを習得しましょう。
トップ選手になると、もっと小さなスイングで打っている姿を見るかもしれませんが、まずは基本を身に着けるとこから始め、応用していくことで小さなスイングで遠くまでスムーズに飛ばせるロブを習得できます。
上中下で咄嗟の判断力を身に着ける
試合では自分のよい状況で必ずしもシャトルを捉えることができるとは限りません。
高い位置で取れることもあれば、地面すれすれの低い位置で取らなければならないこともあります。
全て同じ力、同じフォームで打とうとすればネットにひっかけてしまうことになります。
上中下、それぞれの高さでどんなことを意識するといいか、見ていきましょう。
上:腕とラケットを上げて、ヘアピンが打てる体勢で球の下に入ります。 中:打点に合わせて腕をセットし、球の下へ入りましょう。ロブは球をすくうようなイメージを持つと良いです。 下:打点に合わせて腕をセットし、球の下へ入りましょう。ロブの打ち方は中のときと同じですが、最後の一歩を力強く踏み込むことで蹴りだした力を加えることができます。 |
それぞれ、意識することは同じですが飛んできたシャトルがどの高さでヒットできるのかを瞬時に判断して対応する力を身に着けることが大切です。
下で取る練習は、追い込まれた状況を想定して練習する必要があるため、ノックを出す人も地面ギリギリで取れそうな球を出せるようにタイミングを見計らって行いましょう!
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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