「リアクションステップを覚えてフットワークを速くしたい」
「リアクションステップができていないからシャトルの反応が遅いんだよね」
なんて言葉をよく耳にします。
そもそもリアクションステップとは何か?正確に答えられる方はいますか?
上手くなっていけばいくほど、自己流のアレンジが加わって、教えてくれるコーチ次第で自分が真似できるのかできないのかも違ってくるのではないでしょうか?
リアクションステップとは・・・
フットワークの動き出しを速くするための動作で、クイックネスという言葉に置き換えていいと思います。クイックネスは「刺激に反応して速く動き出す能力」と定義され、目や耳から受けた情報に反応して素早く動き出す能力のことを指します。
かずコーチのリアクションステップ解説!(シングルス系)
【フットワーク習得】かずコーチ登場!レベル別リアクションステップを紹介(バドミントン)
リアクションステップは「リズム」で、コート内をリズムよく動くために使います。
まずはリアクションステップって何を意識するの?
相手が打った瞬間に跳んで着地した反動を使って動き出すことを意識します。打った瞬間とは、コルクとガットが当たった瞬間です。だから構えているときは相手をしっかり見ないといけませんね!
スマッシュを待つなら横に足を広げる。ネット前を待つなら斜めに足を広げる。斜めの右足が前はフォア前かバック奥、斜めの左足が前はバック前かフォア奥を待つイメージです。
かずコーチがおすすめ!リアクションステップの練習方法①
二か所のフットワーク、こちらは動画をよーく確認してみてください!(5:45~)
腰を落として目線を変えないようにステップを踏むのがポイント!
かずコーチは両足を同じタイミングで着いて動き出す、と紹介していますがこれは、初級の方への紹介です。レベルが上がってくると、着地した時に行きたい方向とは逆の足に少し重心を掛けて着地することで、その反動も使って動き出すことができるのでフットワークのスピードが上がります。
トップ選手の試合を見る機会があれば、動き出しの足元に注目してみましょう!
かずコーチがおすすめ!リアクションステップの練習方法②
ライン上で両足ジャンプの練習です。できるだけ早く、前に行ったり横に行ったり20回繰り返してみましょう。慣れてきたらできるだけ早く動くことが大切です!ジュニアチームなどの練習ではコーチが指示出しをしてみんなで動いてみましょう。速い人と遅い人の差が出てくるので、何が違うのか子どもたちで考えてみるのもいいですよね。
体幹がぶれるから?目線がぶれるから?ジャンプ力が足りない?戻りが遅い?反応が遅い?両足を揃えて動かせない?膝の沈み込みが大きい?棒立ちしてる?かかとが床にしっかり付いてる?腕はどう動いてる?いろんな意見が出てくると思います。
ひでコーチのリアクションステップ解説!(ダブルス系)
【上級者へ】フェイントに引っかからないリアクションステップの方法を徹底解説(バドミントン)
ダブルスプレイヤーなので・・・リアクションステップをしている人はほぼいない!というのがひでコーチの意見です。
ポイント!
レディースの方は特にひでコーチの動画を確認して欲しいのですが、リアクションステップをしないから速く動けないのではなく、ある程度次の球を予測して足の位置を変える、ということを意識して欲しいです!
シングルスに比べてダブルスでは足を大きく開くことが少ないため、床からの反動を沢山使わなくてもシャトルに追いつくことができると思います。リアクションステップというよりは準備をするイメージで、沈みこんだ反動を使って速く動き出すようにしているということです。
また、リアクションステップで高く跳ぶ人は上手い人が相手であればあるほどタイミングを外される(跳び終わったタイミングを見計らって返される)などが起こるとのことです。
■スマッシュきそうだ、打ち込まれそうだ、と感じたら横に足を広げる。
■ネット前に綺麗に落とすことができたら、打たれることがないと思って、足を前後にして構える。
沈み込むという動き出しを他のスポーツでイメージすると・・・
バスケットボールのジャンプボールや、野球の盗塁のイメージです!(個人の意見です)リアクションステップはジャンプする!と思っている方は、こんなやり方もあるって知って欲しいです。
固定概念に囚われない!自由な発想でバドミントンスキルアップ
あなたはリアクションステップを「跳ぶ」「沈む」どちらで考えていましたか?
コーチをしていて思うのは、「跳ぶ」ほうが教えやすいけど「沈む」を身につけたほうがより速い動き出しを可能としてくれると思います。
リアクションステップもどちらが正解とかはなく、自分にはどれが当てはまるのか考えることをしてみましょう!跳ぶ、沈む、逆足の力を抜く、踏み込む、腰を落とす、
初心者の方に多いのが、オーバーヘッドストロークは
- 半身にならないといけない
- 足を入れ替えないといけない
なんて考えている人がいます。でも、バドミントンは「こう打たなければいけない」なんて決まりはなくて、足を入れ替えずに飛びついたり、腕の振りだけで打ったり、間に合わない!と思うならラケットに少しだけでも当ててドロップで返してもいい、下に落ちてくるまで待ってアンダーハンドストロークで返したっていいです。
ネット前にあがってきた緩い球も、「プッシュで決める!」と慌てなくても、プッシュを打つように見せかけてロブにしたり、ヘアピンにしたり、わざと下に落ちてくるのを待ってみたり、相手の不意をつくには自由な発想を手に入れるのが大切です。
コーチから教わった内容も、自分に合うのか、それを自分なりにアレンジしてみるのか、そのまま使ってみるのか、情報の取捨選択・整理も大切な練習の一つです。
リアクションステップの練習方法
リアクションステップのおすすめ練習方法は「指示フットワーク」です。指示を出すほうは、腕全体を使うのではなく手首から先だけで指示を出すことで、予測できない状況でふいに出された指示に素早く反応することが大切です。
指示を出された瞬間に、出された方の逆足に重心をかけて軽く沈み、その反動を使って動きます。一緒にいるメンバーがいれば、20秒間に何回動けるのか勝負してみてください。
勿論ですが、動き出しを速くするのも大切ですが打った後(ラケットを振った後)の戻りもしっかり意識してくださいね。
まとめ
今回は動画でも紹介している、リアクションステップについてかずコーチ、ひでコーチの表現をまとめてみました!自分にはどっちの方が取り入れやすいのか、試行錯誤しながらコートの中を素早く動けるように練習してみてください。
SAQトレーニング(スピード&アジリティ&クイックネス)を鍛えるトレーニングを、ぜひ日々の練習に取り入れてください!
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
この記事へのコメントはありません。