KOKACAREバドミントンスクール、ヘッドコーチの竹内裕詞です。本日は『体全体を使って打て!』というアドバイスについて深く掘り下げていきます。
今回は指導者向けの記事です!
指導者のアドバイスを見ていると、
体全体を使って打っていこう!!!
という言葉をよく聞きます。
もちろんアドバイスの一つとしてはありだと思いますが、なかなか分からない・伝わらない場合もあります。その時にどうしていけばいいのでしょうか?
ここで紹介するのは、
体を使って打つとは、つまり『3つの円運動』を順番に使える! |
ということです。具体的に見ていきましょう!
大・中・小の、3つの円運動
ラケットを振る時のポイントは、『軸回転運動』です。これが俗にいう『体を使う』ということです。そしてこの軸回転運動には3種類あります。
『大』の円運動
【『大』の円運動】体全体、特に上体を軸にした円運動 |
『中』の円運動
【『中』の円運動】肩からヒジくらいにかけての円運動(内旋・外旋) |
『小』の円運動
【『小』の円運動】手先から先で描く円運動(回内・回外) |
で、どう使うの?
紹介した通り、大・中・小の3つの円運動があることが分かりましたが、、、
で、どう使うの?
って話ですよね(笑)。それが分からなきゃ、写真の子のように困っちゃいますw
ポイントは2つです!
【ポイント①】 大→中→小の順番に!!! |
先ほど紹介した円運動を、『大』→『中』→『小』の順番に使っていきます。
【ポイント②】 ブレーキをかける!!! |
『大』→『中』→『小』の順番に円運動をしていくわけですが、ここで大切なのが『連続性』です。この『連続性』のために大切なのが、『ブレーキをかける』ことです。
ん?どういうこと?
と思いますよね。
これを理解するために、『慣性』について紹介します。
他からの力の作用を受けない限り現在の運動状態が変化しないという、運動の性質。惰性(だせい)。
ウィキペディアより
ん?よく分からん(笑)。なので、電車をイメージしましょう!
そう、進行方向に対して急ブレーキをかけても運動は止まることはありません。
これと同じように、
『大』の円運動→ブレーキ(力が伝わる)→『中』の円運動→…… |
とブレーキをかけることで、『慣性』が働き、力が伝わり、一つ一つの円運動に連続性が生まれるというわけです。
詳細に言うと、別の運動や繋がりもあるのですが、指導する時には『簡略化して伝える!』ということも大切です。『分かりやすく伝えるにはどうするか?』これは指導者にとって、とても重要なスキル。
年齢や選手のタイプによって、使う言葉を微調整しながら、指導していきましょう!
【参考文献】
・バドミントン上達システム(ベースボール・マガジン社)
株式会社KOKACARE代表取締役社長、KOKACAREバドミントンスクールヘッドコーチ。中学校からバドミントンを始め愛知県代表。高校では進学校の旭丘高校に通いながらバドミントンに没頭。慶應義塾大学に進学し関東学生でベスト16。教育業界・人事職を8年勤め、現在は小学生から社会人まで幅広い年代のバドミントン教育に携わる。
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