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試合動画を3つの視点で見る!プレーを振り返るためのポイント解説【バドミントン】

自分の試合動画を見たことはありますか?その時はどんな点に注目して見ていますか?

大まかに、良かったプレーや、悪かったプレー、試合の流れが変わったタイミングやとりあえず流し見していたりするのではないでしょうか?

また、自分の試合は見たことがなくても、強い選手の試合動画を見たことありますか?思わず拍手したくなる「すごい!」「かっこいい!」「あーおしい!」なんて感想が出てくることもあると思います。

どっちの動画を見るにしても「見る」ということは、練習の一つでもあってレベルアップに欠かせません。

でも、せっかくならもっと活かすために注目するべきポイントを紹介したいと思います。

コカケアではレッスン動画を撮影していますが、今回は試合での動画を振り返るポイントです。少し違いますが参考にしてみてください!

1|観戦モード?勉強モード?

television

試合の動画を見るときに、どんな気持ちで見るかも重要です。
どうしても【観戦モード】になってしまい、知りたい情報を吸い取れないことがあります。

所属していたジュニアチームでは、全日本総合選手権大会とジャパンオープンを観に行くのが毎年の恒例行事となっていました。高いレベルの試合を見ることで目の肥やしとなり、翌日の練習では動きが変わっている、なんてコーチから言われていました。

良いプレーを目にすることは、自然と吸収しプレーに変化が見られるかもしれませんが、意識的に「考えながら」見ることができれば、もっともっとバドミントンの知識も増えたり、考え方も増えたり成長できるのでは、と思います。

3つ視点で見てみよう!

1.うまくなりたいシーンを固定する

ヘアピンとロブの打ち方を見たり、フォア奥からのスマッシュ角度を見たり、ポイントを絞ってみる見方です。

2.選手1人に視点を固定し配球をトレースする

映像の中の選手になりきって考えてみましょう!これは強い選手の試合を見るときにやるのをおすすめします!自分の配球と比べて何が違うのか考えることができます。

3.相手選手1人に視点を固定し配球を予測する

予測力や、狙うべきポイントの判断力を磨けます。試合前に対戦相手が分かっていれば、その人の動画を見ながら、「このパターンが多いな」とか考えられるといいですよね。

youtubeでは「スゴ技プレー集」などを見るのもいいですが、1試合全部を見て、試合の流れや、流れ変わったポイントなどを見ることをおすすめします!

1-1|親は子どもにどうやって試合の動画を見せようか

中学、高校時代、沢山の試合動画を親が撮ってくれていました。でも私はその中でいくつ見たか・・数えられる程度だと思います。見て何か学ぶことよりも、テレビを見たり漫画を読んだり、練習時間以外に「バドミントン」のことを考えることは少なかったです。

今はスマホを触れば映像はすぐに見れますが、昔はDVDにしてテレビやPCで見る必要がありました。そこの手間もありましたが、自分の動画を振り返らなかったことは勿体なかったな、と思います。週一回、月一回でも見る時間を強制的に作ってもよかったな、と思います。

当時の自分に、親となった今なら「週に一回30分だけ、一緒に動画を振り返ろう!」と言いたいな、と思います。

2|スポーツアナリスト(映像分析)

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ここからは特に学生の方に見ていただきたいのですが、スポーツアナリストという言葉をご存知でしょうか?

スポーツアナリストは「選手及びチームを目標達成に導くために、情報戦略面で高いレベルでの専門性を持ってサポートする職業」です。選手個人やチームの意志決定者が必要とする情報をいかに最適な形にして提供できるか、がスポーツアナリストの主な仕事です。

監督やコーチ、選手が持っている直感・経験から導かれたものとはまた違う側面の情報で、客観的事実に基づいていることが重要です。

バドミントンに当てはめたインターバル中の会話・・・

選手「フォアからのクロススマッシュがよく決まるから、もっと使おう!」

コーチ「相手はフォアのネット前はヘアピンが多いから、そこを狙おう!」

アナリスト「ヘアピンのエラーが10本中7本ありました。クロススマッシュが決まったということですが、データではフォアからクロスカットを打って同じ場所に返って来た時に、クロススマッシュを打った場合の決定率が8割です。相手選手はフォアのアンダーハンドストロークでのエラー率が高いので狙うならフォア側ですね。」

なんて言いながら、データを元にした客観的事実を伝えます。

この時にコミュニケーションスキルも必要となってきます。戦っている選手の気持ちを切らせないことも考えながら、選手が「必要」と思っている情報を精査して伝えます。

まだまだ、バドミントンの世界では浸透していませんが他競技では、チームのアナリストとして勝利に貢献している方が増えています。

2-1|○○戦略戦術論(スポーツ科学)

私は大学時代「スポーツ科学」を専攻していました。その中に(うる覚えですが・・・)サッカー戦術戦略論、バスケットボール戦術戦略論、といった講義がありました。

特に印象に残っているのは、実際にサッカーの日本代表選手の試合映像を見ながら「バイタルエリア」での問題点を上げてコーチングするならどんなことかを発表する講義です。

10年前くらいですが、アナリストという職業はスポーツ業界にもっと当たり前のように活用され浸透してくる、と言われていましたが、まだまだ知らない人も多いのではないでしょうか。

競技の特性上、映像分析を取り入れづらい、ということもあると思います。バスケ、サッカー、ハンドボール、バレーボール、ホッケー、ラグビー、競泳、陸上、テニス、野球、フェンシング、卓球など。

バドミントンでもこの方が活躍されているようです。http://jsaa.org/pick-up-analyst/2251/
2019年以降、「バドミントン アナリスト」の情報は出てきていません。

バドミントンの試合動画を振り返りながら、「このデータ収集面白い!すごい発見あった!」なんて楽しく取り組めたなら、ぜひスポーツアナリストに興味を持ってみてください!

3|スコアシートでも分析はできる!

試合後、スコアシートを見ることはありますか?簡単にですが、youtubeにアップしているKOKACARE対東海興業の第2ダブルスの3ゲーム目を書き出してみました。

ここで注目したいのは色がついた部分!(8.9.10点の所はサーブを打つ人を間違えており、ひでコーチがサーブを打っています。)黄色がひでコーチ、オレンジがかずコーチです。

  • 連続ポイントはひでコーチがサーブの時に起こりやすい
  • 12-12で競っている場面、ここで連続ポイントを取れたことで流れを引き寄せれた
  • 相手に3点連続したポイントを序盤から取らせなかった

などが見て取れます。

1ゲーム目、2ゲーム目もあれば、もっと総合的に試合の流れを分析することができます。また連続ポイントが取れた時の特徴がなんだったのか、も考えられるといいですよね。

こうやってスコアシートを見るだけでも分析はできるので、試合後にスコアシートの写メだけ取っておき、連続ポイントを取ったときの自分の心境や、映像を見ながらどんなプレーをしていたのか、など注目してみましょう!

4|まとめ

今回は試合動画の振り返り方、映像分析について紹介していきました。

なんとなく見ていた試合動画を、次の試合に向けて活かすためにどうするか、目的をより明確にしながら見ると振り返りの質があがります。

私自身、これをやったわけではないですが、こんなことをやっておけば良かったな、なんて後悔している部分を紹介しています。

ちなみに、動画などから情報を集めて分析する行動はビジネスの世界でも活かせます!

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  1. frontcoat

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