バドミントンのレシーブショットを苦手としている方は多いはずです。
ただ、「体の正面に来たスマッシュなら返せる」「バック側に来たスマッシュなら返せる」なんて、体のどのエリアに来たかによって、返せる・返せないが変わる方がいらっしゃると思います。
勿論、どの場所に来ても常に同じように同じ場所に返せるようになるのが理想ですが、すぐに習得できるわけではありません。
こかけあではレシーブをA・B・C・D・Eエリアと分けて、打ち方のポイント、見本を動画で公開しています。
それぞれの動画のポイントを、今回のブログでは解説していきたいと思います。
自分が苦手なエリアが分かっている方、レシーブが苦手という方は、ぜひブログと動画を照らし合わせながら確認してみてください。
バドミントンレシーブの基本
腰より低い位置や、体周りにくるショットを返すのがレシーブです。目線よりも下で打つことや、体に近い場所で打つことで難しく感じてる方も多いでしょう。
レシーブで大事なポイントは3つです。
①膝を軽く曲げること
②骨盤を動かして体重移動をすること
③面を作るって当てること
です。
これらを、そのポイントごとにどう意識するのか見ていきましょう。
これらが問題なくできるようであれば、コンパクトな振り、であいてに読ませないレシーブを目指して練習してみてください。
Aエリア(左肩)のレシーブ
利き腕の逆側の肩あたりに飛んでくる球のレシーブです。肩位置ということは、ドライブなど強い球で返しやすいエリアです。
動画でもラケットを立てて押し込むように打っています。身長にもよりますが、山なりのショットではなく真っ直ぐ打ち返すイメージで、もしこの場所から高く上げたい場合は、打ち終わりのラケットの面を意識して変えましょう。
右利きの場合、左側の骨盤に体重を乗せるイメージです。人によっては、左膝、足の左側面、左に重心をかける、など伝え方感じ方は違うと思います。
また、強い球で返したい場合は脇の締まり方も動画で確認してみましょう。
利き腕側の脇が開いていると、うまく力が伝わらないはずです。
Bエリア(左下)のレシーブ
Aと違う点は、下にシャトルが来ていることから上に上がるショットになります。ショートリターンをするにしても、一度上向に飛ばさなくてはいけません。
また、Bエリアを打つ時に気をつけなければいけないのは、肘が伸び切っていないかどうかです。肘が伸び切った状態でシャトルにラケットを当てても、押し返すことができません。
だからこそ、体重を左にかけシャトルとの距離感を図り、回外運動ができるところでシャトルを捉えることが大切です。
逆に、振れない!と思った場合は、無理に大きく返そうとせずに、浮かないようにショートリターンでネットすれすれに返す、と考えたほうが良いでしょう。
あと、振り終わりのラケットの位置も意識してください。左下で振って、右上にラケットヘッドがいってしまう方が多いですが、その場合まっすぐ返せていないはずです。
振り終わりは相手コート、ネットに向かってラケットヘッドが向いているようにしましょう。
Cエリア(体正面)のレシーブ
体の正面で打つレシーブです。1番基本となるレシーブです。
ダブルスのレシーブでは特に、このポジションニングで構え、体正面にシャトルが来るように動き、レシーブショットをすることが多くなります。
この時に注意してほしいのは、お尻が下がっている、腰が引けている、そんな状態になることです。
体の正面に向かってくるシャトル、速ければ速いほど怖がってお尻を引いてしまっていませんか?
また、間に合わない、と思ってしまい腰を引くことでスペースを作ってラケットを振るようにしていませんか?
腰が引けていることでうまくシャトルに力を伝えきれていないと思いますが、もし当たって返せていても、腰が引けた状態は次への動き出しが遅くなります。
できれば、体の前で振れるように、体を引かない、反らないように気をつけてみてください。
Dエリア(肩下)のレシーブ
利き腕側にスペースを作って打ちます。うまく腕を動かせずヒットポイントが前すぎだったり後ろすぎだったり、ズレやすいのがこのエリアです。
どのタイミングでシャトルを捉えるとしっくりくるのか、考えて練習してみてください。横からスマホで写真を撮ってもらうと、上手な選手と、うまくこのエリアから返球できない選手では捉える位置が違ってきます。
見比べてみるのもいいですよ!
スペースを開けるために骨盤を左側(利き腕と逆側)によせがちですが、打つ方、利き腕側に重心を持ってきて打つ時に体重を乗せる、ようにしましょう。
こちらの動画でより詳しく解説しています!
ポイントは面を作ってひねり出す、です。動画で確認しながら同じような動きができているか確認していきましょう。うまく振れないエリアでもあるので、まずはショートリターンでネット際に返す、当てるときの強さを意識する、のも大切です。
どうしてもフォアハンドの方が強く振れることからフォアで取ろう!と動いてしまう方も多いはずです。フォアで取ることも悪くはありませんが。次のショット、次の動きと連携して体を使うなら必ずバックハンドで取れるようにした方が良いです。
難しくてもぜひ、取り組んでみてください。
Eエリア(肩口)のレシーブ
利き手側の肩あたりに飛んでくるショットに対してのレシーブです。1番反応しづらいところですよね。ここに来ると取れない、と言う方が多いです。
だからこそ、自分自身がスマッシュを打つときも狙うといいスペースですよね。
まずはここのエリアにシャトルが飛んできたときに素早く反応する、スムーズに腕を動かすことができるように、構えた場所から素早く動かして振る練習をしてみましょう。
そのときにただ、面を作って振るのではなく、「手の甲を相手に向ける」と言った自分の腕をどう動かすと振りやすいのか、確認しながら練習できるといいですよね。
余裕を持って対処ができる、球筋を読んで速く構えることができれば「カウンターショット」を狙って形勢逆転を狙えるエリアでもあります。ただ返すのではなく、クロスにカウンターで返す、強いショットで返す練習も取りくんでいきましょう。
こちらの動画でより詳しく解説しています!
タイミングよく、手の甲を相手に向ける、脇を閉める、がポイントになってきます。解説動画を見てから、上の練習動画を見ることで意識するポイントがより分かりやすいかと思います。
まとめ
バドミントンのレシーブは、シングルスもダブルスも、なかなか決まらない印象を相手に植え付けることができて、苦手なタイプとされやすいです。
ラリーも長くなるイメージで体力がない、一発で決めたい!と思っている相手にはとっても嫌なタイプですよね。
レシーブ上達は「素振り」「壁打ち」です。素振りでスムーズに腕を動かせるように、A・B・C・D・Eと順番に繰り返し繰り返し行ってみましょう。「壁打ち」では続けることを最初の目標とし、慣れてきたらスピードを上げて取り組めるとよりレベルアップできます!
いろんなエリアのレシーブを習得して、「どんな球でも返せる」そんな気持ちが持てるように練習してみてください。
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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