バドミントンのダブルスで「1+1=2ではなくて、1+1=∞にもなる、1+1=1になることだってある!」なんて聞いたことありませんか?1対1で戦うシングルスでは個人の持っている技術や特性に合わせて戦術を考えています。ですがダブルスでは2人それぞれが持っている技術や特性に合わせて2人のタイプを考えていかなくてはなりません。
攻撃的なショットを応酬する展開の速いダブルスにおいて陣形を変化させていくスピードが重要です。2人の息が合っていればより速く動けて有利な状況を作り出せますよね!
今回は、ダブルスのペア分類をして、どんなペアができるか見ていきましょう!
あなたたちはどんなダブルスペア?!
確認するのはこの二つ!
■スマッシュや速い球を使ったプレーが多い攻撃派かラリーで試合展開を作る守備派か
■パワーや身体能力を活かした能力派か緻密な配球で攻略していく頭脳派か
これをダブルスペアで作ると10タイプに分かれます。
【同じタイプペア】 A 攻撃・能力、攻撃・能力 B 攻撃・頭脳、攻撃・頭脳 C 守備・能力、守備・能力 D 守備・頭脳、守備・頭脳 【一つが違うタイプペア】 E 攻撃・能力、攻撃・頭脳 F 守備・能力、守備・頭脳 G 攻撃・能力、守備・能力 H 守備・頭脳、攻撃・頭脳 【全く違うタイプペア】 I 攻撃・能力、守備・頭脳 J 攻撃・頭脳、守備・能力 |
それぞれのペアで有利な面、不利な面があります。大切なのは2人で力を合わせてお互いの長所を活かしたプレーを行うことです。例えば、Hのペアであれば守備・頭脳がラリーをコントロールして攻撃・頭脳が「攻撃するタイミング」を見計らい攻め込んでいくというのはどうでしょうか。私の理想とするダブルスペアの形です!
また、Dの守備・頭脳のペアは攻撃的なパワーに欠けて、お互いが考えすぎてしまい戦略が合わなくなっていくことがあります。ペアを分類して考えることで、ペアの特性をどのように活かすか考えやすいですよね。また指導する立場であれば、指導の方向性も決めやすいですよね。学校の部活動などでのペア決めの際、シングルスで強い選手同士を組ませるのもいいですが、案外一番手の選手と4番手選手が相性ピッタリ!なんてこともあったりします。
また、Aの攻撃・能力タイプの試合中に「○○して○○すると○○にくるから○○しよう」なんて長くコーチングすると頭を悩ませてしまうだけです。「上がってきたら打て!」と言われたほうが、思いっきりプレーできるのではないでしょうか。
自分と組む相手がどういったタイプのペアか、対戦相手がどんなタイプのペアか考えるとバドミントンのダブルスが深く知れますよ!
世界トップのダブルスペア
★フクヒロペア(福島由紀選手・廣田彩花選手)
★ワタガシペア(渡辺勇太選手・東野有紗選手)
★ホキコバペア(保木卓朗選手・小林優吾選手)
はどんなペア同士なのか、Youtube見て研究してみてください!
ダブルス戦術を学ぶために攻め方の基本を覚える
ダブルスの戦術には「人を攻める」と「コースを攻める」と二つの種類があります。これは、基本でありペアのタイプによって変えるものではないので、基本的な戦術として頭に入れておきましょう!
人を攻める
相手ペアの1人が技術的に劣る場合、その人を集中的に狙い攻めるのが一般的です。動かしながら体勢を崩させて集中的に狙えば甘い返球が多くなります。相手が同じレベルのペアであれば、それぞれが苦手なコースや配球、癖を見つけ出して弱いところを攻めていきます。
コースを攻める
サイドバイサイドの陣形であれば、2人の間を狙えばどちらが取るか躊躇しレシーブが甘くなります。配球するコースを散らすことで、返球を甘くさせて有利な状況をつくることができます。相手ペアが技術的にも弱点がないと思った場合の基本となる攻め方です。
ダブルスのペア分け!タイプ別戦術のまとめ
今回はダブルスのペア分け、タイプの見分け方についてまとめて見ました。どんなタイプか自分たちを知ることで、戦術の方向性が見つけられるのでいいですよね。ペアとしてレベルアップを図るには、自分たちの得意となる特性を見つけていろんな攻撃パターンを作っていきましょう!
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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