バドミントンにおいて「左利き選手とやると苦戦する」「左利きとやるのはやりにくいな」「左利きとダブルス組むとローテーション難しいな」なんて言葉をよく聞きます。左利き選手は沢山いるわけではないため、練習機会も少なく試合で対戦したときに困った方もいらっしゃいますよね。なぜバドミントンは左利き選手と対戦するとやりにくいのか、特徴と戦い方のコツをご紹介していきます。
サウスポー(左利き)はフォア側でカウンターしやすい
バックハンドでのショットは、フォアハンドに比べ弱かったり遅かったり、ミスをする確率も多かったりするため、狙う方も多いのではないでしょうか。
また自分がフォアハンドからストレートでショットを放った場合、右利きであれば相手のバックハンドに飛んでいきます。だから、よく打つ方も多いかと思いますが、相手が左利きであればそれは相手の【フォアハンド】に向かって飛んでいくことになります。
左利き選手はその球を狙ってクロスカウンターでエースショットを狙いにいくパターンが多くあります。普段(右利き選手が相手)ならフォアハンドからバックハンドに強い球を放ち、緩く返ってくる球を狙いに行っているはずが、同じスピードもしくはそれ以上のスピードあるショットでカウンターを打たれたら、反応が遅れてしまいます。
左利き選手と対戦して躓く一番のポイントはここです。相手が左利きということを理解しながらも、考えなしにフォアからストレートに打ってしまい、カウント―を狙われる。
だからこそ、①左利きのフォア側に甘い球を打たない②バック奥(ラウンド側)を狙う、ということを頭にいれておくことが大切です。右利き選手と対戦するよりも、クロスに打つショットが増えるイメージかと思います。
サウスポー(左利き)はシャトルの回転が違う!
左利き選手のクロスカットは、どちらも取りづらい!と思った経験ありませんか?右利き選手と比べシャトルの軌道が違うのです。右利きとの練習に慣れているとシャトルの回転が違うから、左利き選手は「キレが良い、速い」などと感じてしまうのです。
だからこそ、①左利きに苦手意識を持たない②利き腕ではなく相手の苦手コースを見極める
ことが試合中は大切です。
左利きがいるダブルスの場合は狙う場所を確認!
右利きと左利きの立ち位置を確認し、狙う場所を見極めましょう。右と左で組んだ場合は特にお見合いしやすいです。右と右で組んだ場合は、真ん中に来た球は「フォア側」で打てる人が打つ場合が多いと思います。それが、右と左で組むと「どちらもフォア」「どちらもバック」という状況がうまれます。
ペアが左利きの場合のローテーションも注意が必要です。右利き同士であれば、前衛で右側のハーフあたりに飛んできたら反応しやすいと思いますが、左側のハーフに飛んできたら後衛に任せたいですよね。
でも右と左で組んだ場合は、左利きが前衛にいたら右側のハーフにきたら後ろに任せて、左側のハーフに飛びつきやすいですよね。だからローテーションが逆になることが多くなるでしょう。
左利き(サウスポー)選手|まとめ
左利き選手についてまとめてみましたが、「左利き選手だからこうする」のではなく「この選手は○○が苦手だから○○する」とその選手自身を見て作戦立てていきましょう。
私は中学時代、左利き選手とシングルスで対戦するとき、とっても苦手意識を持っていました。ラウンド側でのクリアー合戦と、お互いがクロスカットを打つけど、お互いがまたロブでラウンド側に打つ、なんて戦いが印象的でした。
勿論、私自身がラウンド側が苦手だったのもありますが幼い頃は「ラウンド側はみんな苦手」なんて考え方一辺倒だった気がしています。
練習相手に左利き選手がいる方は、積極的に打ち合いをして球筋に慣れておくことをおススメします。
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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