試合の組み立て方って難しいですよね。
バドミントンを始めて勝てなかった時期を抜け出した中学生の頃、試合でちょこちょこ勝てるようになってきました。
けど、この時代に「なぜ勝てたんだろう?」と聞かれると
「ミスが少なかったから」
「相手のミスが多かったから」
「諦めずにシャトルを追いかけることができたから」
なんて抽象的な答えしか出せていませんでした。
この時代、勝てるようになってはいたけど、がむしゃらにシャトルを追いかけていただけな気がします。
でももう一歩上に上がるためには「意図」が大切だと考えます。
「なぜそのショットを選択したのか」
※例えば・・・
・相手がフォア側で体勢を崩したから、バックサイドにスマッシュを打った ・自分のクロスカットが得意だから、サーブの一発目はクロスカットから入った ・アタックロブでバック奥に追い込むショットを多く使った |
試合の組み立て方もこの「意図」を考えることで、見えてくるものがあると思います。
目次
1|大きな展開か速い展開のラリーを選択する 2|得意ショットでラリーを作る 2-1|相手のショットを限定させる 2-2|この記事も合わせて読もう! 3|まとめ |
大きな展開か速い展開のラリーを選択する

▼大きな展開
ロングサービスから、バックバインダリーラインギリギリにクリアーやロブを打ったり、ネットぎりぎりにヘアピンやドロップを狙う、広く大きくコートを使うことで体力勝負になりやすい展開ですが、体力がない相手だったり、足を動かすことが苦手な選手にとっては効果的です。
試合が始まって3点くらいはこの展開で、相手より自分の方が体力あるな、なんて様子見をするのも有ですよね。
▼速い展開
いわゆる、チャリチャリのような展開で、低いロブや長めのネットを使い速い展開を作っていきます。
からだ周りのショットが苦手な選手や、ハーフ球だ飛びついてこない選手には有効です。
速い展開を作る場合は、サービスからの一球目はドリブンクリアー、カット、スマッシュを選択すると作りやすいかと思います。
どちらかにこだわる必要はありませんが、それぞれの試合展開を作る練習をしておきましょう。
■大きな展開
オールロングで動かす、動くを両方やります。
■速い展開
チャリチャリやカット交互を練習します。
得意ショットでラリーを作る

私は溜めを作ったドリブンクリアーが得意でした。
サーブからの一球目は溜めを作ってストレートのドリブンクリアーを打ち、相手が追い込まれた体勢からのショットだから、クリアーで返ってくるかドロップで返ってくる、と予測して次に備えます。
ここまでは想定していますが、後はその場で考えてショットの選択をすると思います。
相手のショットを限定させる
バックサイドにスマッシュが来たら、クロスにショートリターンをして自分のフォア側にシャトルを集めるようにする、なんて考えたりします。
相手のショットを限定させるのはシングルスでは難しいですが、ラリーをしながら相手を追い込んで「もうここしか返せないでしょ」なんて思える展開を作ることができたら強いですよね。
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よくあるシングルスの戦術ですが、なんとなくやっているより、言葉にしてなぜそのパターンをするのかを理解することで、動きが変わってきます。
試合の組み立て方のまとめ

練習ではラリーが続く、得意なショットで決め切ることができる、方が試合ではラリーが続かない、練習通りに動けない、という小学生、中学生、高校生と、バドミントンを始めたばかりの方には多いです。
今回ご紹介した試合の組み立てを考えてラリーをするのは、まだ早い、難しいな、と感じる方は、シンプルに試合に臨むことが先です!
・ノータッチで決められるのは5球以内にする
→諦めることを減らす
・サーブからの1球目は、こことここにしか打たない
→何を打つか迷うことやサーブからの1球目をミスるのは勿体ない。2か所に絞ることで相手を惑わせることもできるし、ミスをしづらいショットを選択することでラリーが続く
・サイドアウトは絶対しない!
→コートサイドぎりぎりを狙うことをせずにラリーをすることでラリーは長くなるが、自分のミスで負けることを防ぐことができる
こんな風に、出来そうなことから課題を決めて試合に望めるといいですよね。
できることが増えてきたら「自分が選択するショットの意図」を話せるようになれると、競技力アップですね!



KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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