バドミントンはダブルスかシングルスか、自分は本当はどっちに向いているのか知りたくなることありますよね。
高校生や大学生での団体戦では単(シングルス)複(ダブルス)を兼ねて出場することができます。
個人戦でも単複兼ねて、全てで全国優勝して【団体、単、複と三冠】を取る方もいます。
中学生では全国中学生大会を目指す場合はどちらか一つを選ばなくてはいけないかと思いますが、自分が選択するのか、コーチが選択するのか、周囲の環境で勝手に決まる、という場合もあります。
私の場合は中学校に「バドミントン部」が無く、組む相手がいなかったため必然的にシングルスでした。
もし指導者となった場合、選手の種目を決めるのは、どうやって選択したらいいか難しく悩む部分ですよね。
本人の意向も大切ですが、ダブルスが好き、シングルスが好き、と好きな方を選んだ方が練習は頑張れたりするし、選ぶことってとっても難しいと思います。
実際に、バドミントンのシングルス・ダブルスにおいて向き、不向きはあるのか?
私はあると思っています。
どんな点で、向き不向きを判断するのか、両方とも強くなりたい!という人はどんな練習に取り組むべきか、考えていきたいと思います。
※日本代表選手のインハイ三冠経験者(順不同)
・桃田賢斗選手(現・NTT東日本、当時ふたば未来学園高校) ・緑川大輝選手(現・早稲田大学、当時・埼玉栄高校) ・松友美佐紀選手(現・日本ユニシス、当時・聖ウルスラ学院英智高校) ・高橋明日香選手(現・YONEX、当時ふたば未来学園高校) ・奈良岡功大選手(現・日本大学、当時浪岡高校) ・渡邉航貴選手(現・日本ユニシス、当時埼玉栄高校) |
こうやってみると、トップ選手に登り詰めるためにはシングルス・ダブルスのどちらかを極めるのではなく、どちらもレベルアップしておくことが大切なんだと思います。
目次
1|手の長さ(リーチ)はバドミントンで有利?? 1-1|手足が長いのは有利なの? 2|バドミントンのダブルス・シングルスの向き不向き 3|ダブルスとシングルスを両方強化で相乗効果 |
手の長さ(リーチ)はバドミントンで有利??
私自身は、ずっとシングルスとダブルス両方やってきたつもりでいます。
自分ではどっちが得意、不得意かは自覚していません。どっちが上手になりたいかと聞かれたらシングルスなのかな?
中学生の頃に曖昧な記憶ですが有名な指導者の方に言われたことがあります。
「あなたは手が短いからダブルスを特に極めたほうがいい!」と。
理由は、当時の日本ダブルスのトップ選手でラケットさばきがうまかった選手が同じように身長と比べて手の長さが短かったからでした。
【両腕を広げた長さは、自分の身長とほぼ同じくらい】と言われていますが、私は8センチほど短いです。
ダブルスの前衛では「グリップを短く持ったほうが良い」なんてアドバイスがあります。
理由は速い球に対して速く反応する、そして素早く振るためです。
リーチが長い分だけ動かす部分が多くなるため、できるだけ振った際の「しなり」の幅を減らすことが大事だと考えます。
だから手が短い(リーチが短い)はダブルス選手としてメリットがあるのかもしれません。
手足が長いのは有利なの?
対戦してみて思うのは、先ほどと反対でからだ全体から特に腕のしなりが大きく見えることでショットが読みづらいと感じること。
また、高い打点から繰り出されるショットは鋭さだったりキレがあるように感じるのと、どこに打っても一歩足を出して腕を伸ばせば取られるんじゃないか、なんてプレッシャーがあります。
ただ、これは私が勝手に感じたことであって、誰もが思うことではありません。
手足が長い分カラダ周りの対応が遅かったり、速いラリーにするとミスが多くなったり、弱点と見える部分もありました。
じゃあ、手足が長い・短いを有利か不利かと言われたら、決めつけられないんですよね。
バドミントンのダブルス・シングルスの向き不向き
まず色んな観点から比べてみましょう!
シングルス | ダブルス | |
広く動くのが・・・ | 得意 | 苦手 |
速いタッチは・・・ | 苦手 | 得意 |
空間を使うことが・・・ | 得意 | 苦手 |
協力するのが・・・ | 苦手 | 得意 |
スマッシュを打つのが・・・ | 苦手 | 得意 |
自分で考えてプレーするのが・・・ | 得意 | 苦手 |
スマッシュを打ち続けるのが・・・ | 苦手 | 得意 |
コースを読むのが・・・ | 苦手 | 得意 |
レシーブが・・・ | 苦手 | 得意 |
性格は・・・ | 堅実 | 大胆 |
勝手に作ってみましたが得意を数えてみると、私はシングルスが多かったのでシングルスの方が向いているのかも?なんて思えてきました。
身体的特徴はダブルス向き、プレーの特徴ではシングルス向き、と出ましたが私がバドミントンで成績を残せたのはダブルスでした。
身体的特徴の向き不向きもあるし、プレーの特徴の向き不向きもあるので、どちらを選択するかは客観的視点を大事にするほうがいいかもしれませんね。
この結果をどう捉えるかですけど、どうしても決めなければならないなら、自分が好きな方を選ぶのが一番ですよね!
ただ、私はどちらも練習して相乗効果を狙ってレベルアップしていくことが一番だと思います。
ダブルスとシングルス両方強化で相乗効果
シングルス
・コート全体を動くことでフットワークが良くなる ・体力がつく ・1人で戦うのでメンタルが鍛えられる |
ダブルス
・狭い範囲に打つのでタッチが速くなる ・細かいショットと多種類のテクニックが必要 ・サーブ周り、ネット周りが強くなる ・コミュニケーションを取ることで、考え方やコースを読む力、コースを限定させる力が身に付く |
私は小・中・高校生は特に、シングルスで基礎力を上げてダブルスで細かいショットを磨く感じが良いと考えてます。
最初はシングルス7割、ダブルス3割ぐらいで部活動などの練習ができたらな、なんて考えます。
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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