半面シングルスとはその名の通りコートを半分にしてシングルスをするということです。
半面シングルスの練習はシングルス上達において、とっても有効的です!
KOKACARE(コカケア)では定番の練習方法ですね。コカケアリーグで使われています。
半面シングルスの練習がなぜ、シングルスの上達に適しているのか?それはなかなか決まらない!ということから「ラリー力」が磨かれます!また、なかなか決まらないということで「配球力」や決め切るための「狙い」を判断する力も磨かれます。
今回は半面シングルスの練習がどれだけ優れているのか、そしてどんな点にポイントをおいて練習したらいいのか、ご紹介していきたいと思います。
1|全面の練習と半面の練習は何が違うの?
人数が多いため沢山の人がコートに入って練習を行いたいから半面を使った練習をする場合もあります。でも、ここでは「あえて」半面シングルスの練習をおすすめします。
一体、全面での練習と半面での練習では何が違うのか・・・
- 守る範囲が狭いためなかなか決まらない
- コースを狙いたくても空いている所がみえづらい
- 狭いからこそタッチが速く、展開が速い
- フェイントを使っても半面だから簡単には決まらない
- コントロールが良くなる
- ラリーが長くなりラリー力が磨かれ、ラリー中の我慢が鍛えられる
- 前後の動きが磨かれる
- 全面よりも展開の工夫が必要
などが上げられます。
半面での練習といっても、分け方は色々とあります。
一番オーソドックスなのは①正面での半面ですが、②対角での半面シングルスはクロスのショットが磨かれます。③前後の半面にわけて打ち合うなら、ダブルスの動きや球回しが磨かれます。
1-1|半面シングルスが苦手
シングルスの試合では勝てるのに、半面シングルスでは負けてしまう。
逆に半面シングルスでは勝てるのにシングルスの試合では負けてしまう。
ということがあります。私は半面シングルスが苦手でした。
最大の理由はコントロールに苦手意識があったからかもしれません。
全面であれば「なんとなくこの辺り」の気持ちで打てていたのに対して、半面だと「なんとなくこの辺り」で打てばボディあたりに飛んでいってしまったり、アウトしてしまったり、ミスに繋がります。
全面よりも半面の方がピンポイントでコースを狙わなければなりません。
だけど、コースを狙ったショットが使えなければラリーが長くなり我慢勝負となって負けてしまったり、早くラリーを切りたい、という思いから決め急いでミスに繋がり負けてしまっていたと思います。
同じように、「半面シングルスが弱い、苦手だな」と思っている方はこんな理由はあてはまりませんか?
2|半面シングルスで強くなる!ラリー力を磨く!
半面シングルスは、バドミントンを始めたばかりの初心者の方も楽しんで行えます。全面ではラリーが続かなくても、半面ならフットワークが苦手でも動く範囲が狭くラリーが続き動きやすいと思います。
この半面シングルスで強くなるために、3つの段階にわけて考えてみましょう!
一つ目:ミスをしないこと
まずはミスをしない練習で半面シングルスをしてみましょう。ラリーが何回続くか試してみるのもいいです。長くなればなるほど、早くラリーを終わらせたい!休憩したい!と気持ちが湧いてくると思います。それでも決められないようにシャトルを追いかけます。
二つ目:フォアハンド、バックハンドを狙う
ラリーができるようになったら、どちらで取らせたいか考えて左右への打ち分けをしていきましょう。半面シングルスでは相手がいるところにシャトルを打ちがちです。それをフォアハンド・バックハンド、どちらで打たせるか考えながらラリーをしましょう。右左右と順番もいいですが、右2回左1回、右1回左3回、など工夫してみましょう。
三つ目:緩急・高低差を試してみる
レベルが上がってきたら、この二つも取り組めるとシングルスのラリー力が磨かれます。フォア側にドロップを打って、バック側に高めのスマッシュ、ショートリターンで返ってきたら、アタックロブで相手をコート奥に追い込む、返ってきた球が甘く上がってきたらネットギリギリを狙って緩い球で返します。
このラリーの中で、①ドロップ(緩い)②高めのスマッシュ(速い)③アタックロブ(速い)④ヘアピンorドロップ(緩い)と緩急を入れてラリーができます。
この3つができるように、半面シングルスの練習に臨んでみましょう!
2-1|半面シングルスが強いとダブルスが上手い?
絶対とは言えませんが、ダブルスが上手いと思います。
ダブルスでは速いタッチや2人の間など狭いコースを狙う必要があります。半面シングルスと同様、コースをついて決め切る力が必要です。
また、ダブルスではボディや低い展開なども使ってラリーを作ることができると思います。
ということで、ダブルスで強くなりたい!という方は、半面シングルスの強化に最適です。特に・・・レディースのバドミントンではクリアーとドロップが多用されるので前後の動きの強化にもなります。「シングルス」という言葉が付くと犬猿されがちですが、ぜひ練習に取り入れて欲しいです。
3|半面シングルスは前後の動きが強くなる
前後の動きが苦手、という方は後ろに来た時に反応が遅れ、足からではなく手が出てしまい体が反れると言います。半面シングルスではほとんどが前後にしか来ません。そのためある程度どちらにくるか狙いを絞って動きを変えてみましょう。
後ろかな、と思ったら右利きの場合右足を引いて構える。
前かな、と思ったら右足を前にして構える。
次の球を考えながら構えを変える動きは全面のシングルスでも活かすことができます。
うまい選手の試合を見て欲しいのですが、センターで構えているように見えて右寄りだったり左寄りだったり、前目だったり・・・構える位置が変わります。
▼かずコーチVSひでコーチのシングルスを見てみましょう!
かずコーチのシングルスの立ち位置をピックアップしましたが、自分の打ったコースに合わせて構える位置を変えています。
ある程度経験を積んで、感覚的にコースを絞って動いているのですが、このショットに合わせた構えの動きを身に着けるためにも、半面シングルスの練習は効果的です。
かずコーチとひでコーチのシングルスの試合を見てみよう!
4|まとめ
今回は半面シングルスの練習で習得できる技術についてまとめてみました。
部活動やチームで人数が多いと半面での練習が多くなると思いますが、今回紹介したポイントを意識しながら練習に臨んでみてください。
- コントロール力
- ラリーの展開力
- 構えからの判断力
- 前後のフットワーク
を特に鍛えていきましょう。
基礎打ちの最後に5点だけ取り入れてみる、なんてことも良いと思います!
ミスが多くラリーが続かないのであれば、5点ではなく50打続けたら終わる、なんて目標を持って取り組むのも良いですよね。
自分に今何が必要なのか考えなら練習で工夫してみてください。
半面シングルスに自信がついたら、ぜひコカケアリーグへの参戦もお待ちしております!年2回開催しているので、情報公開をお待ちください!
KOKACAREバドミントンスクールコーチ。小学生からバドミントンを始め、岡崎城西高校・早稲田大学・豊田通商バドミントン部で活躍。インターハイ準優勝、インカレベスト8などの輝かしい成績を残している。2児の母として、子育てをしながら、コーチとして、今までの経験を活かし、『できた!!』が溢れるレッスンを心がけている。
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